建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 計画 No.16を解説、自動車専用傾斜路は1/6以下を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.16は、建築物の床面積及び各部の勾配に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ユニット型介護施設の1人用個室の床面積
  2. 定員25人の保育室の床面積
  3. 厚形スレート葺の屋根勾配
  4. 自動車専用傾斜路の勾配(高低差と水平距離)
  5. ビジネスホテルの客室部門の床面積割合

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

自動車専用の傾斜路(ランプ)の勾配は、車が安全に通行できるよう1/6以下とするのが基本です。高低差4mを1/6以下でのぼるには、水平距離が4×6=24m以上必要になります。

選択肢4は水平距離を20mとしているので、勾配が4/20=1/5となり、1/6より急で不適当なんです。自動車専用傾斜路は1/6以下と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ユニット型介護老人福祉施設の1人用個室を内法15㎡とするのは妥当です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 5歳児定員25人の保育室を内法60㎡とするのは妥当です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 厚形スレート葺の屋根勾配を3/10とするのは妥当です。正しい記述です。
4 ×(誤り) 自動車専用傾斜路は1/6以下。高低差4mで水平20mは1/5となり急すぎで誤りです。
5 ○(正しい) ビジネスホテルで客室部門の床面積割合を70%とするのは妥当です。正しい記述です。

選択肢4の「水平距離を20mとした」という記述が誤りで、勾配が1/5となり、自動車専用傾斜路の1/6以下を満たしません。

選択肢4のポイント

選択肢4は「自走式の地下駐車場にある高低差4mの自動車専用傾斜路において、傾斜路の水平距離を20mとした」としていますが、ここが誤りです。勾配が4÷20=1/5となり、自動車専用傾斜路の上限1/6以下を超えてしまうんです。

勾配は「高低差÷水平距離」で求めますね。車が安全にのぼり下りできるよう、自動車専用傾斜路の勾配は1/6以下とします。1/6以下にするには水平距離を4×6=24m以上とる必要があります。水平20mでは1/5で急すぎるんです。なお歩行者用や車椅子用のスロープはさらにゆるい勾配が必要です。

誤りの核心は、水平距離20mで勾配が1/6を超えて急になった点です。自動車専用傾斜路は1/6以下と押さえましょう。

覚え方

  • 自動車専用傾斜路の勾配は1/6以下(勾配=高低差÷水平距離で確認)
  • 高低差4mなら水平距離は24m以上必要
  • 厚形スレート葺の屋根勾配は3/10程度
  • ビジネスホテルの客室部門の床面積割合は延べ面積の70%程度
Q.

自動車専用傾斜路の勾配の上限は? 高低差4mなら水平距離は?

勾配は1/6以下です。高低差4mなら水平距離は24m以上必要です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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