建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 計画 No.19を解説、顕熱と潜熱の違いを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.19は、建築設備に関する用語とその説明の組合せに関する問題です。

この問題では、5つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 除害施設
  2. DO(溶存酸素)
  3. 顕熱(温度変化か相変化か)
  4. 特殊継手排水システム
  5. 力率(有効電力と皮相電力の比)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている組合せ)

熱には、温度を上げ下げするのに使われる顕熱と、温度は変えずに状態変化(水が水蒸気になる等)に使われる潜熱があります。選択肢3が説明している「温度を変えずに相変化だけに消費される熱」は、潜熱のほうなんです。

顕熱は、温度計に表れる(=感知できる)熱、つまり温度変化に使われる熱です。だから選択肢3の組合せは誤りなんです。顕熱は温度変化に使う熱、潜熱は相変化に使う熱と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 除害施設の説明として適切です。正しい組合せです。
2 ○(正しい) DO(溶存酸素)の説明として適切です。正しい組合せです。
3 ×(誤り) 「温度を変えず相変化に消費される熱」は潜熱の説明です。顕熱とするのは誤りです。
4 ○(正しい) 特殊継手排水システムの説明として適切です。正しい組合せです。
5 ○(正しい) 力率(有効電力と皮相電力の比)の説明として適切です。正しい組合せです。

選択肢3の「顕熱=温度を変えずに相変化だけに消費される熱」という組合せが誤りで、その説明は潜熱のものです。

選択肢3のポイント

選択肢3は「顕熱=物体において、温度を変えずに相変化だけに消費される熱」としていますが、ここが誤りです。温度を変えずに相変化に消費される熱は潜熱で、顕熱は温度変化に使われる熱なんです。

顕熱は、物の温度を上げ下げするのに使われる熱ですね。「顕(あらわ)」れる熱、つまり温度計に表れる熱で、お湯を10℃から20℃に温めるときに使われます。一方、潜熱は温度を変えずに状態(相)を変えるのに使われる熱で、水が100℃のまま水蒸気に変わるときの熱がこれです。温度計に表れない(潜む)ので潜熱と呼びます。選択肢3はこの潜熱の説明を顕熱に当てているんです。

誤りの核心は、顕熱の説明に潜熱の内容を当てた点です。顕熱は温度変化に使う熱、潜熱は相変化に使う熱と押さえましょう。

覚え方

  • 顕熱は温度を変える熱(温度計にあらわれる)、潜熱は状態(相)を変える熱(潜む)
  • DO(溶存酸素)は水中に溶けた酸素量で排水の汚れの指標
  • 特殊継手排水システムは流入速度を減速させ管内圧力を抑える伸頂通気の一種
  • 力率は有効電力÷皮相電力
Q.

温度を変えずに相変化に使われる熱は、顕熱・潜熱のどちら?

潜熱です。顕熱は温度変化に使われる熱です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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