建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 計画 No.18を解説、網入り板ガラスは防犯用でないを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.18は、防犯に配慮した一戸建て住宅の計画に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 棘のある低木と縦格子の柵
  2. 足音が出る砂利
  3. バルコニーの位置(よじ登り防止)
  4. 掃出し窓のガラスの種類
  5. 玄関・勝手口の扉と錠前

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

網入り板ガラスは、ガラスの中に金網が入ったガラスです。火災のときに割れても破片が落ちにくく、延焼を防ぐ防火用のガラスで、防犯性能はありません。むしろ普通のガラスと同じように簡単に割られてしまいます。

選択肢4は防犯目的で網入り板ガラスを使うとしているので誤りなんです。防犯には、割れても貫通しにくい合わせガラス(防犯ガラス)を使います。網入り板ガラスは防火用で防犯性能はないと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 棘のある低木の内側に縦格子の柵を設けるのは、侵入を防ぐ防犯計画として適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 敷地内に砂利を敷き、足音が出るようにするのは防犯上有効です。正しい記述です。
3 ○(正しい) バルコニーをたて樋や庭木から離し、見通しのよい位置とするのは適切です。正しい記述です。
4 ×(誤り) 網入り板ガラスは防火用で防犯性能はありません。防犯目的に使うのは誤りです。
5 ○(正しい) 玄関・勝手口を防犯建物部品の錠前付き扉とし、見通しのよい位置とするのは適切です。正しい記述です。

選択肢4の「防犯のため掃出し窓に網入り板ガラスを使用する」という記述が誤りで、網入り板ガラスは防火用で防犯性能はありません。

選択肢4のポイント

選択肢4は「庭へ出入りする掃出し窓に、網入り板ガラスを使用する計画とした」としていますが、ここが誤りです。網入り板ガラスは防火用で防犯性能はなく、防犯目的には合わせガラス(防犯ガラス)を用いるんです。

網入り板ガラスは、ガラスの中に金網が入っていますね。火災時に熱でガラスが割れても金網が破片を保持して脱落を防ぐ、延焼を抑える防火用のガラスです。金網が入っているからといって外から割られにくいわけではなく、むしろ防犯性は低いんです。防犯目的なら、2枚のガラスの間に特殊フィルムをはさんだ合わせガラス(防犯ガラス)を使います。割っても穴が開きにくく侵入に時間がかかります。

誤りの核心は、防犯目的に防火用の網入り板ガラスを当てた点です。網入り板ガラスは防火用で防犯性能はないと押さえましょう。

覚え方

  • 網入り板ガラス=防火用(破片脱落防止)、防犯ガラス(合わせガラス)=防犯用
  • 棘のある低木+縦格子の柵で侵入を防ぐ
  • 足音が出る砂利で侵入者に気づきやすく
  • バルコニーはたて樋や庭木から離し見通しのよい位置に
Q.

網入り板ガラスは防犯用?

違います。網入り板ガラスは防火用で防犯性能はありません。防犯には防犯ガラス(合わせガラス)を使います。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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