建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 計画 No.23を解説、照明率は室指数が大きいほど高いを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.23は、照明計画に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 照明率と室指数の関係
  2. 昼光照明と省エネ
  3. 点光源の直接照度(距離との関係)
  4. 光束法と設置直後の照度
  5. 陰影を強く出す照明

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

室指数は、部屋の広さと天井の低さを表す数値で、広くて天井が低い部屋ほど大きくなります。そういう部屋では、照明の光が壁に逃げにくく作業面に有効に届くので、照明率(出た光のうち作業面に届く割合)が高くなります。

選択肢1は「室指数が大きいほど照明率は低くなる」としているので、向きが逆で誤りなんです。照明率は室指数が大きいほど高くなると押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 照明率は室指数が大きいほど高くなります。「低くなる」は誤りです。
2 ○(正しい) 昼光照明は省エネに寄与し、大空間では特に効果的な計画が重要です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 点光源による直接照度は、光源からの距離の2乗に反比例します。正しい記述です。
4 ○(正しい) 光束法では保守率を見込むため、設置直後の照度は設計照度以上となります。正しい記述です。
5 ○(正しい) 陰影を強く出す照明計画には、一般に直接照明を用います。正しい記述です。

選択肢1の「室指数が大きいほど低くなる」という記述が誤りで、照明率は室指数が大きいほど高くなります。

選択肢1のポイント

選択肢1は「照明率は、器具の配光や内装材の反射率が同じ場合、室指数が大きいほど低くなる」としていますが、ここが誤りです。室指数が大きいほど光が作業面に有効に届くため、照明率は高くなるんです。

照明率は、照明器具から出た光のうち作業面に届く割合のことですね。室指数は部屋の間口・奥行きと天井の高さから求める数値で、広くて天井が低い部屋ほど大きくなります。室指数が大きい部屋では、光が壁や天井に逃げて吸われる割合が少なく作業面に直接届きやすい。だから照明率が高くなります。逆に狭くて天井の高い部屋(室指数が小さい)は、光が壁に当たって失われやすく照明率は低くなります。

誤りの核心は、室指数が大きいほど照明率が低くなるとした点で、向きが逆です。照明率は室指数が大きいほど高くなると押さえましょう。

覚え方

  • 室指数が大きい(広くて低い)部屋ほど照明率が高い(光が壁に逃げず作業面に届く)
  • 点光源の直接照度は光源からの距離の2乗に反比例(逆2乗の法則)
  • 光束法は保守率を見込むので設置直後の照度は設計照度以上
  • 陰影を強く出すには直接照明
Q.

室指数が大きいほど、照明率はどうなる?

高くなります。広くて天井が低い部屋ほど、光が作業面に有効に届くためです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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