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令和6年度 二級建築士 計画 No.9を解説、音響出力2倍は約3dB増を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.9は、に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 騒音レベル(A特性音圧レベル)
  2. 低音の回折(壁の背後への回り込み)
  3. 質量則(質量2倍で透過損失約6dB増)
  4. 点音源の距離減衰(距離2倍で約6dB減)
  5. 音響出力の倍率と音圧レベルの増加量

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが誤っている記述)

音源の音響出力(パワー)を2倍にすると、同じ受音点での音圧レベルは約3dB高くなります(10×log₁₀2≒3dB)。約6dB高くなるのは、出力を4倍にした場合です。

選択肢5は「約6dB高くなる」としているので、ここが誤りなんです。出力2倍=約3dB増、出力4倍=約6dB増と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 人間の聴覚特性に近い重み付けで測定する音圧レベルを、騒音レベル(A特性音圧レベル)といいます。正しい記述です。
2 ○(正しい) 周波数の低い音のほうが、壁や塀の背後に回り込みやすくなります(回折)。正しい記述です。
3 ○(正しい) 一重壁で単位面積当たりの質量が2倍になると、垂直入射の音響透過損失は約6dB大きくなります(質量則)。正しい記述です。
4 ○(正しい) 点音源では、音源からの距離が2倍になると、音圧レベルは約6dB低くなります(距離減衰)。正しい記述です。
5 ×(誤り) 音響出力を2倍にすると音圧レベルは約3dB高くなります。「約6dB」は誤りです。

選択肢5の「音響出力を2倍にすると音圧レベルは約6dB高くなる」という記述が誤りで、約3dB高くなります。

選択肢5のポイント

選択肢5は「音源の音響出力を2倍にすると、同じ受音点での音圧レベルは約6dB高くなる」としていますが、ここが誤りです。

音のエネルギー(音響出力)の倍率とデシベル(dB)の増加量は、10×log₁₀(倍率) で計算します。dBは対数なので倍率とそのまま比例しないんですね。出力2倍なら 10×log₁₀2≒約3dB、出力4倍なら 10×log₁₀4≒約6dBです。つまり出力2倍=約3dB増、出力4倍=約6dB増となります。

誤りの核心は、出力2倍に約6dB増を当てた点で、倍率と増加量が食い違っています。なお選択肢4の「距離2倍で約6dB減」は音圧の距離減衰の話で、別の関係です。

覚え方

  • 音響出力(パワー)2倍で約3dB増、4倍で約6dB増(dBは対数で倍率と比例しない)
  • 点音源は距離2倍で約6dB減(距離減衰)
  • 質量則は単位面積質量2倍で透過損失約6dB増
  • 低い音ほど回折しやすく壁の背後に回り込む/騒音レベル=A特性音圧レベル
Q.

音源の音響出力を2倍にすると、音圧レベルは約何dB高くなる?

3dBです。約6dB高くなるのは、音響出力を4倍にしたときです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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