建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 計画
  4. 令和6年
  5. > No.10 屋外気候等

令和6年度 二級建築士 計画 No.10を解説、風配図は風向の出現頻度を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.10は、我が国における屋外気候に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 夏日・冬日の定義
  2. 年較差(緯度との関係)
  3. 全天積算日射量と月平均気温の時間差
  4. 暖房デグリーデー
  5. 風配図が表すもの

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが誤っている記述)

風配図は、ある地域でどの風向の風がどれだけの頻度で吹くか(風向別の出現頻度)を、16方位などの方位ごとに放射状に表した図です。卓越風向を読み取るのに使います。

選択肢5は「風速の出現頻度を棒グラフに表したもの」としているので、ここが誤りなんです。風配図=風向別の出現頻度を方位ごとに表すと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 日最高気温が25℃以上の日を夏日、日最低気温が0℃未満の日を冬日といいます。正しい記述です。
2 ○(正しい) 月平均気温の最高と最低の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなります。正しい記述です。
3 ○(正しい) 全天積算日射量は夏至の頃に最大ですが、月平均気温は地面の熱容量のため夏至より遅れて最高になります。正しい記述です。
4 ○(正しい) 暖房設定温度と日平均外気温との差を1年間にわたって加算した値を、暖房デグリーデーといいます。正しい記述です。
5 ×(誤り) 風配図は風向別の出現頻度を方位ごとに表したものです。「風速の出現頻度を棒グラフ」は誤りです。

選択肢5の「季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したもの」という記述が誤りで、風配図は風向別の出現頻度を方位ごとに表したものです。

選択肢5のポイント

選択肢5は「季節ごとの風速の出現頻度を棒グラフに表したものを、風配図という」としていますが、ここが誤りです。

風配図は、ある地点・期間で、どの方角(風向)からの風がどれだけの頻度で吹いたかを、16方位などの放射状のグラフで表した図です。中心から各方位に向かって出現頻度を伸ばすので、見た目はバラの花のような形(ウインドローズ)になります。これを見れば卓越風向(最も多く吹く風の向き)が一目でわかり、建物の配置や通風計画に役立つんですね。

誤りの核心は、風配図を「風速の出現頻度を棒グラフ」とした点です。風配図が表すのは主に風向の頻度で、方位ごとに放射状に表します。

覚え方

  • 風配図=風向別の出現頻度を方位ごとに表した花形の図(卓越風向を読む)
  • 夏日=日最高気温25℃以上、冬日=日最低気温0℃未満
  • 年較差は高緯度ほど大きく低緯度ほど小さい
  • 月平均気温は地面の熱容量で日射のピーク(夏至)より遅れて最高になる
Q.

風配図は何を表す図?

風向別の出現頻度を方位ごとに放射状に表した図です。卓越風向を読み取るのに使います。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>