建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 計画 No.6を解説、湿り空気(相対湿度と乾湿球の差)を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.6は、相対湿度・絶対湿度・水蒸気分圧・露点温度といった湿り空気の用語に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 相対湿度の定義(絶対湿度と飽和絶対湿度の比)
  2. 絶対湿度の定義(乾燥空気1kgあたりの水蒸気量)
  3. 水蒸気分圧の定義
  4. 乾球温度と湿球温度の差と相対湿度
  5. 冷却と露点温度の関係

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

乾球温度と湿球温度の差は、空気の乾き具合を表します。空気が乾いている(相対湿度が低い)ほど、湿球での蒸発が活発で温度が下がり、差は大きくなります。

つまり、差が大きいほど相対湿度は低いのです。選択肢4は「差が大きいほうが相対湿度は高い」と大小を逆にしているため、誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 相対湿度は、湿り空気の絶対湿度と、同じ温度における飽和絶対湿度との比です。適当な記述です。
2 ○(適当) 絶対湿度は、乾燥空気1kgと混合している水蒸気の質量で表されます。適当な記述です。
3 ○(適当) 水蒸気分圧は、湿り空気中の水蒸気だけがその容積を占めたときの圧力です。適当な記述です。
4 ×(不適当) 乾球温度と湿球温度の差が大きいほど空気は乾いており、相対湿度は低くなります。「高い」は逆です。
5 ○(適当) 露点温度は絶対湿度(水蒸気量)で決まるため、絶対湿度を変えずに空気を冷却しても露点温度は変化しません。適当な記述です。

選択肢4は、乾球温度と湿球温度の差が大きいほうが相対湿度は高いとした点が誤りで、正しくは相対湿度は低くなります。

選択肢4のポイント

引っかけの核心は、乾球温度と湿球温度の差(乾湿差)が何を表すかを理解しているかです。湿球温度計は、感温部を湿らせた布で覆い、水の蒸発で温度が下がる仕組みなんですね。

空気が乾いている(相対湿度が低い)ほど蒸発が活発で、湿球温度は大きく下がります。だから乾湿差が大きい=乾いている=相対湿度は低い、という関係になります。逆に湿度100%なら蒸発が起きず、乾球温度と湿球温度は等しく(差はゼロに)なります。選択肢4は大小を逆にしているわけです。

ザックリ言えば、乾湿差が大きい=カラカラ=相対湿度は低いということです。差と湿度は逆向きと押さえましょう。

覚え方

  • 乾湿差が大きい=乾いている=相対湿度は低い(湿度100%なら乾球=湿球で差ゼロ)
  • 相対湿度=絶対湿度÷同温度の飽和絶対湿度
  • 絶対湿度=乾燥空気1kgあたりの水蒸気量
  • 露点温度は絶対湿度で決まる(冷やしても露点は不変)
Q.

乾球温度と湿球温度の差が大きいとき、その空気の相対湿度は高い?低い?

低いです。差が大きい=空気が乾いていて湿球がよく冷える、ということなので、相対湿度は低くなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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