建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 計画 No.5を解説、熱伝導と放射の取り違えを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.5は、伝熱の三形態(伝導・対流・放射)と断熱の基本に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 対流熱伝達(壁面と空気の間)
  2. 熱伝導の定義
  3. 断熱材の熱伝導率の大小
  4. 断熱材の含水と熱伝導率
  5. 断熱材の配置と熱貫流率

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

物体どうしが電磁波(赤外線など)によって熱をやりとりする現象は、放射(ふく射)です。真空中でも伝わるのが特徴なんです。

一方の熱伝導は、物質の中を、接し合う分子の振動などを介して高温部から低温部へ熱が伝わる現象です。選択肢2は熱伝導の説明に放射の内容を当てているため、誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 壁面とそれに接する空気との間で熱が移動する現象は、対流熱伝達です。適当な記述です。
2 ×(不適当) 電磁波によって伝わる熱移動は放射熱伝導は物質の中を分子振動等で伝わる現象で、説明が入れ替わっています。
3 ○(適当) 断熱材の熱伝導率は、一般にコンクリートや木材よりも小さく、熱を伝えにくい材料です。適当な記述です。
4 ○(適当) 断熱材は水分を含むと熱伝導率が大きくなり、断熱性能が低下します。適当な記述です。
5 ○(適当) 構成材料と厚さが同じであれば、断熱材を室内側に置いても屋外側に置いても、熱貫流率は等しくなります。適当な記述です。

選択肢2は、熱伝導を電磁波によって伝達される熱の移動とした点が誤りで、電磁波による熱移動は放射です。

選択肢2のポイント

引っかけの核心は、伝熱の三形態(伝導・対流・放射)の定義を取り違えさせる点です。とくに「電磁波で伝わる」というキーワードは放射の特徴で、伝導ではないんですね。

伝導は物質の中を伝わる(固体内部など)、対流は流体の流れに乗って運ばれる(壁と空気の間など)、放射は電磁波で伝わる(真空でも伝わる)。この3つを「何を介して伝わるか」で区別するのがコツです。選択肢2は熱伝導の説明に放射の内容(電磁波)を当てているのが誤りなわけです。

ザックリ言えば、電磁波=放射、物質の中=伝導、流れに乗る=対流ということです。媒体で切り分ければ、定義の入れ替えに気づけます。

覚え方

  • 伝導=物質の中/対流=流れに乗る/放射=電磁波(真空でもOK)
  • 断熱材は熱伝導率が小さい(コンクリ・木材より小)
  • 断熱材は水分を含むと熱伝導率が大きくなり性能低下
  • 構成材料と厚さが同じなら断熱材の配置(室内/屋外側)で熱貫流率は不変
Q.

電磁波によって、真空中でも伝わる熱の移動現象を何という?

放射(ふく射)です。物質の中を伝わる「熱伝導」とは別の伝熱形態で、媒体がなくても伝わります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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