建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 計画
  4. 令和6年
  5. > No.6 結露

令和6年度 二級建築士 計画 No.6を解説、非暖房室は結露を生じやすいを見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.6は、住宅の結露に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 表面結露の防止(断熱強化と壁面温度)
  2. 二重サッシの気密性能と結露
  3. 非暖房室の結露のしやすさ
  4. 小屋裏の放射冷却と結露
  5. 夏期の地下室の換気と結露

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

暖房室に隣接する非暖房室は、暖房室から流れ込む水蒸気を含んだ空気が、表面温度の低い壁に触れて冷やされます。そのため非暖房室のほうが、暖房室に比べて結露を生じやすくなります。

選択肢3は「結露を生じにくい」としているので、ここが誤りなんです。冷たい部屋(非暖房室)ほど結露しやすいと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 断熱強化で室内側壁面温度を上昇させると、表面結露の防止に有効です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 二重サッシは、室内側のサッシの気密性能を高くすると、間の結露防止に有効です。正しい記述です。
3 ×(誤り) 非暖房室は、暖房室に比べて表面温度が低く、結露を生じやすくなります。「生じにくい」は誤りです。
4 ○(正しい) 小屋裏は夜間の放射冷却で外気より低温になることがあり、結露が生じやすくなります。正しい記述です。
5 ○(正しい) 夏期の地下室では、高温多湿の外気を入れる換気により結露が増加する場合があります。正しい記述です。

選択肢3の「非暖房室は暖房室に比べて結露を生じにくい」という記述が誤りで、非暖房室のほうが結露を生じやすくなります。

選択肢3のポイント

選択肢3は「非暖房室に隣接する暖房室がある場合、一般に、非暖房室は、暖房室に比べて結露を生じにくい」としていますが、ここが誤りです。

結露は「表面温度の低い場所」に起きます。空気は冷やされると、含みきれなくなった水蒸気を水滴として吐き出すんですね。暖房室で暖められた湿った空気が非暖房室に流れ込むと、非暖房室の冷たい壁に触れて急に冷やされ、表面で水蒸気が凝縮します。つまり冷たい非暖房室のほうが結露しやすいわけです。

誤りの核心は、非暖房室を「結露を生じにくい」とした点で、結露の起き方と逆です。冷たい飲み物のコップに水滴がつくのと同じ理屈、と押さえると引っかかりません。

覚え方

  • 結露は冷たい表面に起きる=非暖房室のほうが結露しやすい
  • 表面結露の防止=断熱強化で室内側壁面温度を上げる
  • 二重サッシは室内側のサッシを気密にする(湿気を間に入れない)
  • 小屋裏は放射冷却、夏期の地下室は高温多湿の換気で結露しやすい
Q.

暖房室に隣接する非暖房室は、暖房室に比べて結露を生じやすい?生じにくい?

生じやすくなります。非暖房室は表面温度が低く、湿った空気が冷やされて結露するためです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>