令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.8は、多雪区域における暴風時の応力度計算で採用する荷重・外力の組合せに関する問題です。
この問題では、5つの組合せのうち、最も適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです(G=固定荷重・P=積載荷重・S=積雪荷重・W=風圧力・K=地震力)。
| 選択肢 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 不適当 | G+P+0.7S+W。積雪を0.7倍とするのは積雪時の長期側で、暴風時は0.35倍です。 |
| 2 | ○(適当) | G+P+0.35S+W。多雪区域の暴風時の組合せで、これが正解です。 |
| 3 | 不適当 | G+P+0.7S+W+K。暴風時に地震力Kは含めません。 |
| 4 | 不適当 | G+P+0.35S+W+K。地震力Kが含まれているので暴風時の組合せではありません。 |
| 5 | 不適当 | G+P+S+W。積雪を低減していないので、暴風時の組合せではありません。 |
選択肢2のG+P+0.35S+Wが、多雪区域の暴風時の応力度計算に採用する組合せです。
正解の選択肢2はG+P+0.35S+Wです。多雪区域の暴風時に注目すると、雪が積もったまま強風を受ける可能性はありますが、雪と暴風が同時に最大になることは少ないので、積雪荷重Sは0.35倍に低減します。そして、暴風と地震が同時に起きることは考えないので、地震力Kは含めません。
引っかけは、積雪を低減しない(選択肢5のG+P+S+W)か、暴風時に地震力Kを加える(選択肢3・4)かのどちらかです。暴風時に地震を混ぜたり、積雪を0.7倍(長期側の値)にしたりすると不適当になりますね。
ザックリ言えば、「暴風時は積雪0.35倍、地震は入れない」ということです。ちなみに地震時はG+P+0.35S+K、積雪時(短期)はG+P+Sです。多雪区域の暴風時は G+P+0.35S+Wと式ごと押さえましょう。
多雪区域の暴風時の応力度計算で採用する荷重組合せは?
G+P+0.35S+Wです。積雪は0.35倍に低減し、地震力は含めません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢2(これが正しい組合せ)
多雪区域では、雪が積もったままで暴風を受けることがあるため、暴風時でも積雪荷重を考えます。ただし、雪と強風が最大で重なる確率は低いので、積雪荷重は0.35倍に低減して組み合わせます。地震力Kは暴風時には含めません。
したがって多雪区域の暴風時はG+P+0.35S+Wとなります。これは選択肢2です。多雪区域の暴風時は G+P+0.35S+Wと押さえましょう。