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令和7年度 二級建築士 構造 No.8を解説、平坦で障害物のない区域はErが大きいを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.8は、建築物に作用する風圧力に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 速度圧の算定に用いる高さ
  2. 基準風速 V0 の範囲
  3. 風速の高さ方向分布係数 Er と地表面の粗さ
  4. 開放型建築物の内圧係数 Cpi
  5. 屋根葺き材用と構造骨組用の風圧力の大小

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

平均風速の高さ方向の分布を表す係数 Er は、地表面の粗さに影響されます。都市化が著しい区域より、平坦で障害物のない区域のほうが Er は大きくなります。

選択肢3はこれを逆に「小さい」としているので、誤りなんです。遮るものがないほど風は速い=Erは大きい、と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 速度圧は、建築物の高さと軒の高さの平均(H)に基づいて算定します。正しい記述です。
2 ○(正しい) 基準風速 V0 は、地方ごとに30~46m/sの範囲で定められています。正しい記述です。
3 ×(誤り) Er は同じ地上高さなら、平坦で障害物がない区域のほうが大きくなります。「小さい」は誤りです。
4 ○(正しい) 開放型建築物の内圧係数 Cpi は、風上開放で正、風下開放で負とします。正しい記述です。
5 ○(正しい) 風圧力の絶対値は、同じ部位なら屋根葺き材等用より構造骨組用のほうが小さくなります。正しい記述です。

選択肢3の「平坦で障害物がない区域のほうが Er は小さい」という記述が誤りで、正しくは大きくなります。

選択肢3のポイント

選択肢3は、Er を「都市化が極めて著しい区域より、極めて平坦で障害物がない区域のほうが小さい」としていますが、ここが誤りです。同じ地上高さなら平坦で障害物がない区域のほうが Er は大きくなるんです。

風速の高さ方向分布係数 Er は地表面の粗さ(粗度区分)で変わりますね。地表に建物や樹木が多いほど風は地面付近で乱され弱められ、逆に海上や草原のように遮るものがないと低い高さでも風は強いまま。だから同じ地上高さで比べると、平坦で障害物がない区域のほうが Er は大きくなります。選択肢3はこの大小を逆にしているんです。

誤りの核心は、平坦で障害物がない区域のほうが Er が小さいとした点です。遮るものがないほど風は速い=Erは大きいと押さえましょう。

覚え方

  • 平坦で遮るものがないほど Er は大きい(粗度区分 I 海上 → IV 大都市、番号が小さいほど風が強い)
  • 速度圧は建築物の高さと軒高の平均に基づく
  • 基準風速 V0 は30〜46m/sの範囲
  • 風圧力の絶対値は屋根葺き材等用>構造骨組用
Q.

同じ地上高さなら、Erは平坦で障害物のない区域と都市部のどちらが大きい?

平坦で障害物のない区域のほうが大きくなります。遮るものがないほど風速が大きいためです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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