建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.21を解説、設備工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.21は、建築設備工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 上向き給水方式の配管の勾配
  2. 温水床暖房の樹脂管の継手
  3. 雨水ますの泥だめの深さ
  4. 排気ダクトの勾配
  5. 給湯配管の伸縮の扱い

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

給湯配管は、お湯の温度変化で管が伸び縮みします。そのため、伸縮を吸収できるように(伸縮継手やフレキシブルな曲がりを設けて)配管します。選択肢5の「伸縮が生じないよう堅固に固定する」は逆で不適当なんですね。完全に固定すると、伸縮の力で管や継手が破損します。

給水配管の勾配、床暖房の継手、雨水ますの泥だめ、排気ダクトの勾配は、いずれも適切です。給湯配管は伸縮を吸収できるよう設けると押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 上向き給水方式の給水横主管は、先上がりの勾配とする。適切。
2 ○(正しい) 温水床暖房の樹脂管は、メカニカル継手で接続する。適切。
3 ○(正しい) 雨水ますには、深さ150mm以上の泥だめを設ける。適切。
4 ○(正しい) 排気ダクトは、結露水が逆流しないよう先下がりの勾配とする。適切。
5 ×(誤り) 給湯配管は伸縮を吸収できるよう設ける。堅固に固定は不適当。

選択肢5は、給湯配管を伸縮が生じないよう堅固に固定する点が誤りで、正しくは伸縮を吸収できるように設けます。

選択肢5のポイント

選択肢5は「給湯配管を、伸縮が生じないように堅固に固定した」という記述です。配管の固定方法が論点です。

給湯配管の中はお湯が流れ、使うときと使わないときで温度が大きく変わります。金属や樹脂の管は、温度が上がると伸び、下がると縮みます。これを無理に堅固に固定してしまうと、伸び縮みの力の逃げ場がなくなり、管や継手に大きな力がかかって割れたり漏れたりします。そのため、給湯配管は伸縮継手を入れたり、曲がりにゆとりをもたせたりして、伸縮を吸収できるように設けます。「固定して動かさない」のではなく「動ける余地を残す」のが正解ですね。

残りの記述、上向き給水の先上がり勾配・床暖房のメカニカル継手・雨水ますの泥だめ150mm以上・排気ダクトの先下がり勾配は、いずれも適切です。「熱いお湯の配管は伸び縮みする→吸収させる」と覚えておきましょう。給湯配管は伸縮を吸収できるように設ける(堅固固定はNG)と押さえましょう。

覚え方

  • 給湯配管=温度変化の伸縮を吸収できるよう設ける(堅固に固定しない)
  • 上向き給水方式の横主管=先上がり勾配
  • 雨水ますの泥だめ=深さ150mm以上
  • 排気ダクト=先下がり勾配(結露水の逆流を防ぐ)
Q.

給湯配管は伸縮しないよう堅固に固定すべき?

いいえ。給湯配管はお湯の温度変化で伸び縮みするので、伸縮を吸収できるように設けます。堅固に固定すると、伸縮の力で管や継手が破損します。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)/給排水衛生設備の施工
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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