令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.23は、測量に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 降測法は、高い位置から低い位置へ向かって測量する方法。適切。 |
| 2 | ×(誤り) | 放射法は見通せる場合に用いる。見通しの悪いときは道線法など。 |
| 3 | ○(正しい) | 磁針が示す北(磁北)は真北とずれるので、磁針偏差を考慮する。適切。 |
| 4 | ○(正しい) | 高低差が大きいときは、レベルを盛り替えて何回かに分けて測る。適切。 |
| 5 | ○(正しい) | 閉合トラバースの誤差は、各測点に分配して調整する。適切。 |
選択肢2は、見通しの悪い場所で放射法を用いる点が誤りで、放射法は見通せる場合に使い、見通しが悪いときは道線法などを用います。
選択肢2は「平板測量で、見通しの悪い場所に放射法を用いた」という記述です。測量方法の使い分けが論点です。
平板測量の放射法は、1つの測点に平板を据えて、そこから各測点を見通して方向と距離を測る方法です。だから、測点どうしがすべて見通せる、見晴らしのよい場所に向いています。逆に、建物や樹木で見通しが悪い場所では、測点を順に移動しながら測っていく道線法(進測法)や交会法を使います。選択肢2は、見通しが悪いのに放射法を選んでいる点が不適当です。
残りの記述、降測法・磁針偏差と真北・レベルの盛替え・トラバースの誤差分配は、いずれも適切です。「放射法は見通せるとき/見通せないときは道線法」と対で覚えましょう。放射法=見通せる場合/道線法(進測法)=見通しの悪い場合と押さえましょう。
見通しの悪い場所で放射法を使ってよい?
不適当です。放射法は1点から各点を見通せる場合に用います。見通しの悪い場所では、道線法(進測法)や交会法を使います。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)
平板測量の放射法は、1つの測点から各点を見通せる場合に使う方法です。選択肢2のように「見通しの悪い場所」で放射法を使うのは不適当で、見通しがきかないときは道線法(進測法)などを用いるんですね。
降測法、磁針偏差と真北、レベルの盛替え、トラバースの誤差処理は、いずれも適切です。放射法は見通せる場合/見通し悪いときは道線法と押さえましょう。