建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 施工 No.7を解説、場所打ち杭と既製杭の区別を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.7は、杭工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. セメントミルク工法のアースオーガー回転方向
  2. アースドリル工法の掘削
  3. オールケーシング工法の掘削
  4. リバース工法の水頭差
  5. 場所打ちコンクリート杭工法に含まれる工法

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

杭工事には、現場で穴を掘ってコンクリートを打つ「場所打ちコンクリート杭」と、工場で作った杭を埋め込む「既製杭」があります。場所打ち杭工法には、アースドリル・オールケーシング・リバースなどがあります。

選択肢5のプレボーリング拡大根固め工法は、あらかじめ穴を掘って既製杭を埋め込む工法(既製杭)です。場所打ちコンクリート杭工法ではありません。だから誤りなんです。プレボーリング拡大根固めは既製杭の工法と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) セメントミルク工法で、アースオーガーは掘削・引上げとも正回転とするのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) アースドリル工法で、表層ケーシング・安定液・ドリリングバケットで掘進するのは適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) オールケーシング工法で、ケーシングチューブとハンマーグラブで掘進するのは適切です。正しい記述です。
4 ○(正しい) リバース工法で、水頭差を2m以上保つように掘進するのは適切です。正しい記述です。
5 ×(誤り) プレボーリング拡大根固め工法は既製杭(埋込み杭)の工法。場所打ち杭ではなく誤りです。

選択肢5の「場所打ちコンクリート杭工法にプレボーリング拡大根固め工法がある」という記述が誤りで、これは既製杭の工法です。

選択肢5のポイント

選択肢5は、場所打ちコンクリート杭工法に「プレボーリング拡大根固め工法がある」としていますが、ここが誤りです。これは既製杭(埋込み杭)の工法なんです。

場所打ちコンクリート杭は、現場で地面に穴を掘り、その中に鉄筋かごを入れてコンクリートを打って杭を作る工法ですね。アースドリル工法・オールケーシング工法・リバース工法がこれにあたります。一方の既製杭(埋込み杭)は、工場で作った既製の杭を地中に埋め込む工法で、セメントミルク工法やプレボーリング拡大根固め工法がこれにあたります。

誤りの核心は、既製杭の工法を場所打ちコンクリート杭工法に挙げた点です。ザックリ言えば、「『根固め』は既製杭の先端固定の言葉」ということです。プレボーリング拡大根固めは既製杭の工法と押さえましょう。

覚え方

  • 場所打ち杭=アースドリル・オールケーシング・リバース工法
  • 既製杭(埋込み杭)=セメントミルク・プレボーリング拡大根固め工法(「根固め」は既製杭)
  • リバース工法は孔内水位と地下水位の水頭差を2m以上保つ
  • オールケーシングはハンマーグラブ/アースドリルはドリリングバケットで掘進
Q.

プレボーリング拡大根固め工法は、場所打ち杭? 既製杭?

既製杭(埋込み杭)の工法です。場所打ちコンクリート杭工法ではありません。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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