建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 施工 No.10を解説、納入書の確認は全運搬車を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.10は、コンクリート工事(受入れ)に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 練混ぜから打込み終了までの時間
  2. 納入書による確認の頻度
  3. 試料の採取地点
  4. 塩化物イオン量の合否
  5. スランプの受入検査の合否

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

レディーミクストコンクリート(生コン)は、運搬車(ミキサー車)ごとに納入されます。発注した種類・呼び強度・スランプ等が合っているかは、運搬車ごとに付いてくる納入書で確認します。これは全ての運搬車(毎回)について行います。

選択肢2は「2台に1台の割合」としているので誤りなんです。一部だけ確認では、間違ったコンクリートを見逃すおそれがあります。納入書の確認は全運搬車と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 練混ぜから打込み終了まで、外気温20℃で120分以内とするのは適切です。正しい記述です。
2 ×(誤り) 納入書の確認は全ての運搬車について行います。「2台に1台」は誤りです。
3 ○(正しい) 試料の採取を工事現場の荷卸し地点とするのは適切です。正しい記述です。
4 ○(正しい) 塩化物イオン量0.30kg/m³で合格とするのは適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 指定スランプ18cmに対しスランプ20cm(許容差内)で合格とするのは適切です。正しい記述です。

選択肢2の「運搬車2台に対して1台の割合で確認した」という記述が誤りで、納入書の確認は全ての運搬車について行います。

選択肢2のポイント

選択肢2は、納入書による確認を「運搬車2台に1台の割合」で行うとしていますが、ここが誤りです。納入書の確認は全ての運搬車(毎回)について行います。

生コンはミキサー車で運ばれ、車ごとに納入書が付いてきますね。納入書には種類・呼び強度・指定スランプ・呼び方などが書かれており、発注した条件と合っているかを確認します。間違ったコンクリートが入ると構造に重大な影響が出るので、この確認は毎回行うんです。一部だけ確認すると、残りの車で間違いを見逃すおそれがあります。なお、スランプや空気量などの試験は所定の頻度で抜き取って行います。

誤りの核心は、毎回必要な納入書確認を2台に1台の割合とした点です。ザックリ言えば、「納入書は毎回(全運搬車)確認」ということです。納入書の確認は全運搬車と押さえましょう。

覚え方

  • 納入書の確認は全ての運搬車(毎回)=2台に1台はNG
  • 練混ぜから打込み終了は外気温25℃未満で120分・25℃以上で90分以内
  • 塩化物イオン量は0.30kg/m³以下/スランプ18cmの許容差は±2.5cm
  • 試料の採取は工事現場の荷卸し地点
Q.

生コンの納入書による確認は、どの頻度で行う?

全ての運搬車(毎回)について行います。一部だけでは間違いを見逃すおそれがあります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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