建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 令和5年
  5. > No.13 鉄骨工事

令和5年度 二級建築士 施工 No.13を解説、建方の筋かい補強は当日中を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.13は、鉄骨工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 倒壊防止用ワイヤロープの兼用
  2. 筋かいによる補強作業の時期
  3. 突合せ完全溶込み溶接の余盛り高さ
  4. 溶接面のミルスケールの扱い
  5. 隅肉溶接の溶接長さ

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

鉄骨の建方では、組み上げた骨組みがまだ不安定で、強風や地震で倒れる危険があります。だから、建入れ直しや筋かいによる補強は、組み上げたその日のうちに行い、骨組みを安定させます。

選択肢2は「建方の翌日に行った」としているので誤りなんです。翌日まで補強しないと、不安定なまま一晩放置することになります。建方の筋かい補強は当日中と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 倒壊防止用ワイヤロープを建入れ直し用に兼用するのは適切です。正しい記述です。
2 ×(誤り) 建方の筋かい補強はその日のうちに行います。「翌日」は不安定で誤りです。
3 ○(正しい) 板厚22mmの突合せ完全溶込み溶接の余盛り高さを2mmとするのは適切です。正しい記述です。
4 ○(正しい) 溶接に支障のない溶接面のミルスケールを除去せず残すのは適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 隅肉溶接の溶接長さを有効溶接長さ+隅肉サイズの2倍とするのは適切です。正しい記述です。

選択肢2の「筋かいによる補強作業は、建方の翌日に行った」という記述が誤りで、補強作業はその日のうちに行います。

選択肢2のポイント

選択肢2は、筋かいによる補強作業を「建方の翌日に行った」としていますが、ここが誤りです。倒壊防止のため、補強作業はその日のうちに行います。

建方の途中や直後の骨組みは、接合が完了しておらず不安定ですね。強風や地震を受けると倒壊する危険があるため、建入れ直し(柱の傾きの調整)や筋かい・ワイヤロープによる補強は組み上げたその日のうちに行って骨組みを安定させます。一晩でも補強せずに放置すると、夜間の風などで倒れるおそれがあります。

誤りの核心は、不安定な骨組みの補強を翌日に回した点です。ザックリ言えば、「建方の補強はその日のうちに」ということです。建方の筋かい補強は当日中と押さえましょう。

覚え方

  • 建方の補強(建入れ直し・筋かい)はその日のうちに(夜間に放置しない)
  • 倒壊防止用ワイヤロープは建入れ直し用に兼用してよい
  • 板厚22mmの突合せ完全溶込み溶接の余盛り高さは2mm程度
  • 溶接に支障のないミルスケールは残してよい/隅肉溶接長さ=有効溶接長さ+隅肉サイズ×2
Q.

鉄骨建方の筋かいによる補強作業は、いつ行う?

倒壊防止のため、組み上げたその日のうちに行います。翌日まで放置しません。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>