建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 施工 No.15を解説、大壁面材は胴差部で6mm以上あきを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.15は、木造2階建て住宅における木工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 跳ね出しバルコニーの水勾配
  2. 垂木の固定金物・釘
  3. 構造用面材による床組の床梁間隔
  4. 上下階の大壁耐力壁面材の胴差部のあき
  5. 真壁の耐力壁面材下地の貫

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

上下階の同位置に大壁耐力壁を配置する場合、地震時に1階と2階で動き方が違うため、胴差部で上下の構造用面材がぶつかると面材が損傷します。これを防ぐため、胴差部では上下の面材相互に6mm以上のあきを設けます。

選択肢4は3mmのあきとしているので、不足で誤りなんです。なお、胴差部以外の面材どうしのあきは2〜3mm程度です。大壁面材は胴差部で6mm以上のあきと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 跳ね出しバルコニーの水勾配を下地板1/50、排水溝1/200とするのは妥当です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 垂木の固定をくら金物SS・太め釘ZN40打ちとするのは適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 構造用面材の床組で105mm角の床梁を1,820mm間隔とするのは妥当です。正しい記述です。
4 ×(誤り) 上下階の大壁面材は胴差部で6mm以上のあきが必要。3mmは不足で誤りです。
5 ○(正しい) 真壁の耐力壁の面材下地に15×90mmの貫を5本設けるのは適切です。正しい記述です。

選択肢4の「胴差部で面材相互間に3mmのあきを設けた」という記述が誤りで、上下階の大壁面材は胴差部で6mm以上のあきが必要です。

選択肢4のポイント

選択肢4は、上下階同位置の大壁耐力壁の構造用面材を胴差部で「3mm」のあきとしていますが、ここが不足で誤りです。胴差部では6mm以上のあきが必要です。

1階と2階の耐力壁を同じ位置にそろえる場合、面材は胴差をまたぐ位置にきますね。地震のとき1階と2階では動き方(変位)が違うため、胴差部で上下の面材どうしのあきが小さいと、面材がぶつかって割れたり座屈したりします。これを防ぐため胴差部では6mm以上のあきを設けます。なお、胴差部以外の面材どうしのあき(突き合わせ)は2〜3mm程度でかまいません。選択肢4の3mmは胴差部以外の値です。

誤りの核心は、胴差部のあきを3mm(胴差部以外の値)とした点です。ザックリ言えば、「胴差部の上下面材は6mm以上、それ以外は2〜3mm」ということです。大壁面材は胴差部で6mm以上のあきと押さえましょう。

覚え方

  • 上下階の大壁面材は胴差部で6mm以上のあき(胴差部以外は2〜3mm)
  • 跳ね出しバルコニーの水勾配は下地板1/50・排水溝1/200
  • 垂木はくら金物・太め釘ZN40で固定
  • 真壁の耐力壁面材下地は15×90mmの貫を5本
Q.

上下階の大壁耐力壁の構造用面材は、胴差部で何mm以上のあきを設ける?

6mm以上です。胴差部以外の面材どうしのあきは2〜3mm程度です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 住宅金融支援機構「木造住宅工事仕様書」(大壁面材の胴差部のあき)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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