建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 施工 No.17を解説、ALCパネル下地に機械的固定工法を使わないを見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.17は、防水工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 屋根保護防水断熱工法の断熱材
  2. 保護コンクリートの伸縮調整目地
  3. シート防水のALCパネル下地と機械的固定工法
  4. 塗膜防水のプライマー塗布
  5. シーリングのバックアップ材

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

機械的固定工法は、ディスクやアンカー(ビス)を下地に打ち込み、その金物でシートを固定する工法です。ところがALCパネルはビスの引抜き抵抗(保持力)が小さく、固定金物がしっかり効きません。だからALCパネル下地には機械的固定工法を適用しません

選択肢3はALCパネル下地に機械的固定工法を適用するとしているので誤りなんです。ALCパネル下地は機械的固定工法に向かないと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 屋根保護防水断熱工法の断熱材に押出法ポリスチレンフォームを使うのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 保護コンクリートの伸縮調整目地を立上りから0.6m、中間部3.0m間隔で割り付けるのは適切です。正しい記述です。
3 ×(誤り) ALCパネル下地には機械的固定工法を適用しません。ビスの保持力が確保できず誤りです。
4 ○(正しい) 塗膜防水で下地を乾燥・清掃後、プライマーを当日施工範囲に塗布するのは適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) シーリングのバックアップ材にシーリング材と接着しないものを使うのは適切です。正しい記述です。

選択肢3の「ALCパネル下地に機械的固定工法を適用した」という記述が誤りで、ALCパネル下地には機械的固定工法を適用しません

選択肢3のポイント

選択肢3は、合成高分子系シート防水でALCパネル下地に機械的固定工法を適用するとしていますが、ここが誤りです。ALCパネル下地には機械的固定工法を適用しません

機械的固定工法は、固定ディスクやアンカー(ビス)を下地に打ち込み、その金物でシートを留め付ける工法ですね。固定金物がしっかり効く下地が前提ですが、ALCパネルは軽量気泡コンクリートで内部に気泡が多く、ビスの引抜き抵抗(保持力)が小さい材料です。固定金物が効きにくく風で引き抜かれるおそれがあるので、ALCパネル下地には接着工法などで対応します。

誤りの核心は、ビスの保持力が小さいALCパネル下地に機械的固定工法を適用した点です。ザックリ言えば、「ALCはビスが効きにくいから機械的固定はしない」ということです。ALCパネル下地は機械的固定工法に向かないと押さえましょう。

覚え方

  • ALCパネル下地は機械的固定工法に向かない(気泡が多くビスの保持力が小さい→接着工法)
  • 屋根保護防水断熱工法の断熱材は押出法ポリスチレンフォーム
  • 保護コンクリートの伸縮調整目地は立上りから0.6m・中間部3.0m間隔
  • 塗膜防水のプライマーは当日施工範囲に塗布/バックアップ材はシーリング材と接着しないもの
Q.

シート防水で、ALCパネル下地に機械的固定工法を適用してよい?

適用しません。ALCはビスの保持力が小さく、固定金物が効きにくいためです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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