建築士試験 解説ノート

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ゲーテッドコミュニティとは|塀とゲートで囲う防犯と課題・一級建築士 計画での問われ方

ゲーテッドコミュニティとは、住宅地を塀やフェンスで囲み、出入口にゲートを設けて、住民以外の人や車の出入りを制限した居住地区です。

外部からの通過交通や侵入を防ぎ、防犯性を高めることがねらいです。

1980年ごろに欧米で広がり、日本でも一部で見られます。

試験では、その仕組みと、防犯のねらい・課題、似た防犯用語との関係が問われます。

防犯のねらいと課題

ゲートと塀で出入りを絞ると、外部の人が入りにくくなり、治安の向上が期待できます。

住民が共同で警備を契約しやすく、資産価値が保たれやすいという面もあります。

一方で、課題もあります。

住民以外を締め出すことで、まわりの地域との間に分断が生まれやすくなります。

内側に閉じこもり、外のまちへの関心が薄れてしまう心配も指摘されています。

CPTEDなど防犯用語との関係

防犯の問題では、ゲーテッドコミュニティは他の防犯の考え方と並んで出ます。混同しないよう、性質を分けて押さえます。

用語 性質
ゲーテッドコミュニティ 塀とゲートで物理的に囲い、出入りを制限する居住地区
CPTED(防犯環境設計) 設計・配置で犯罪を防ぐ手法の体系(監視性・接近制御・領域性・被害対象の強化)
ディフェンシブルスペース 住民が自然に守れる住空間の考え方(段階的な空間構成で領域意識を活かす)

ゲーテッドコミュニティは囲い込みで物理的に閉じる手法、CPTEDディフェンシブルスペースは見通しや領域意識を活かす考え方です。

試験ではどう問われるか

一級建築士 計画では、防犯計画として、似た用語を並べて正誤を問う形で出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

年度・No. 問われ方/引っかけ
一級 令和元年 No.5 ゲーテッド・コミュニティ=塀等で囲いゲートで住民以外の出入りを制限した居住地区(正しい記述)。同問で「ラドバーン方式を犯罪抑止の手法」とした肢は誤り(ラドバーンは歩車分離の住区計画)

まちがえやすいポイント

ゲーテッドコミュニティは、塀とゲートで出入りを制限する物理的な囲い込みです。

防犯の用語は性質が異なります。歩車分離のラドバーン方式を「防犯のための手法」と説明したら誤りになりやすいです。囲い込み・設計手法・住空間の考え方を分けて覚えます。

覚え方

  • ゲーテッドコミュニティ=塀とゲートで住民以外の出入りを制限した住宅地。
  • ねらい=防犯・治安。課題=地域の分断・閉じこもり。
  • 区別=囲い込み(ゲーテッド)/設計手法(CPTED)/住空間の考え方(ディフェンシブルスペース)。

理解度チェック

Q.

ゲーテッドコミュニティとは、どんな居住地区?

住宅地を塀やフェンスで囲み、ゲートで住民以外の人や車の出入りを制限した居住地区です。防犯性を高めるねらいがあります。

Q.

ゲーテッドコミュニティにはどんな課題がある?

住民以外を締め出すことで、まわりの地域との分断が生まれやすくなります。内側に閉じこもり、外のまちへの関心が薄れる心配も指摘されています。

Q.

ゲーテッドコミュニティとCPTEDは同じもの?

違います。ゲーテッドコミュニティは塀とゲートで物理的に囲う手法、CPTEDは設計・配置で犯罪を防ぐ手法の体系です。

まとめ

ゲーテッドコミュニティは、塀やゲートで住民以外の出入りを制限し、防犯性を高めた居住地区です。一方で地域の分断という課題もあります。試験では、囲い込み・CPTED・ディフェンシブルスペースの性質の違いに注意します。

出典・参考

  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」令和元年。ゲーテッド・コミュニティの内容は問題本文に基づく。
  • ゲーテッドコミュニティ(塀・ゲートで出入りを制限した住宅地)の防犯のねらいと、地域分断などの課題に関する考え方。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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