建築士試験 解説ノート

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マンホールトイレと携帯・簡易トイレの違い|避難所の災害用トイレ(一級建築士 計画)

災害時に使うトイレをまとめて災害用トイレと呼びます。携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレなどがあります。なかでもマンホールトイレは、下水道のマンホールの上に便座やパネルの囲いを設けるものです。

違いは、下水道につながっているかどうかです。マンホールトイレ下水道に直結して汚物を流せますが、携帯・簡易トイレは便器に袋と凝固剤を使い、その都度処理します。

下水道に流せると、衛生的でし尿の処理も楽になります。試験では、各トイレの仕組みの違いと、使うタイミングが狙われます。

災害用トイレの違い

種類 仕組み・特徴
携帯トイレ・簡易トイレ 便器や便座に袋をかけ、凝固剤で固めて処理。発災直後からすぐ使える
仮設トイレ 屋外に置く組立式。汲み取りが必要で、運び込みに時間がかかる
マンホールトイレ 下水道のマンホール上に便座・囲いを設置。下水道に直結して流せる

携帯・簡易トイレはすぐ使えるのが強み、マンホールトイレは下水道に流せて衛生的なのが強みです。役割が違います。

マンホールトイレの3つのタイプ

  • 本管直結型・流下型:下水道の本管に流す方式。下流の下水道管や処理場が被災していないことが使用の前提です。
  • 貯留型:排水管を貯留槽とし、常時水をためておきます。放流先の下水道が被災しても一定量ためられ、たまった水で臭気や虫の発生も抑えられます。

避難所ではどう運用するのか

発災直後は、すぐ使える携帯トイレ・簡易トイレでしのぎます(3〜7日分を備蓄)。その後、マンホールトイレや仮設トイレを立ち上げ、併用していきます。

マンホールトイレは、避難所になる学校などにあらかじめ下部構造を整備しておきます。車椅子でも使えるよう、広めの個室やスロープを備える配慮も求められます。

試験ではどう問われるか

一級建築士 計画では、公共建築・防災のテーマで問われます。引っかけは「マンホールトイレは汲み取りが必要」「携帯トイレは下水道に直結する」のように、仕組みを取り違えるものです。

まちがえやすいポイント

仕組みの違いがいちばん狙われます。マンホールトイレは下水道に直結して流せる災害用トイレです。

「マンホールトイレは汲み取り式」「携帯トイレが下水道に直結する」と書いてあれば誤りです。下水道に直結するのはマンホールトイレで、携帯・簡易トイレは袋と凝固剤で処理します。

理解度チェック

Q.

マンホールトイレと携帯トイレの違いは?

マンホールトイレは下水道に直結して汚物を流せます。携帯トイレは便器に袋をかけ凝固剤で固めて処理するもので、下水道にはつながりません。すぐ使える携帯トイレと、衛生的なマンホールトイレを併用します。

Q.

放流先の下水道が被災しても使えるマンホールトイレのタイプは?

貯留型です。排水管を貯留槽として常時水をため、放流先が被災しても一定量ためられます。本管直結型・流下型は、下流の下水道や処理場が無事なことが前提です。

まとめ

マンホールトイレは、下水道のマンホール上に便座・囲いを設け、下水道に直結して流せる災害用トイレです。袋と凝固剤で処理する携帯・簡易トイレとは仕組みが違います。本管直結型・流下型と貯留型があり、発災直後の携帯トイレと併用して運用する、と押さえます。

出典・参考

  • 国土交通省 水管理・国土保全局下水道部「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン」。下部構造=本管直結型・流下型・貯留型。
  • 内閣府(防災担当)「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(令和6年12月改定)。携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレの位置づけと運用。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を出題傾向から整理しています。運営者情報

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