スケルトン・インフィル住宅(SI住宅)とは、建物を2つの部分に分けて考える集合住宅の方式です。構造躯体のスケルトンと、住戸内の内装・設備のインフィルです。
違いは、耐用年数と役割です。スケルトンは柱・梁・床などの躯体で約100年もつ共用の部分、インフィルは内装・設備で20〜30年で更新する専有の部分です。
長持ちする躯体と、入れ替える内装設備を分けることで、長寿命と可変性を両立します。試験では、両者の取り違えと二重床の理由が狙われます。
| 区分 | 範囲 | 性格 |
|---|---|---|
| スケルトン | 柱・梁・床・耐力壁などの構造躯体(共用) | 約100年もつ。長期耐用性を重視し、固定 |
| インフィル | 間仕切り・内装・設備・配管などの住戸内(専有) | 20〜30年で更新。可変性を重視し、変えられる |
躯体は長く、内装設備は短いサイクルで更新します。分けて考えると、躯体を壊さずに内装や間取りだけを入れ替えられます。
配管・ダクト・配線を躯体(スケルトン)に埋め込んでしまうと、更新のたびに躯体を壊すことになります。そこで、二重床・二重天井にして、その隙間に配管などを通します。こうすれば、躯体を傷めずに設備を更新でき、間取りの変更もしやすくなります。
これがSI住宅の可変性と長寿命を支える工夫です。
SI住宅は、共用の「サポート(=スケルトン)」と専有の「インフィル」を分けて考えるオープンビルディングの考え方につながります。
スケルトンを先に供給し、インフィルは入居者が後から決める二段階供給もこの考え方の応用です。長く使う躯体と、住む人に合わせる内装を切り分ける点が共通しています。
一級建築士 計画では、集合住宅・長寿命化のテーマで問われます。引っかけは「スケルトンを内装・設備とする」「インフィルを躯体とする」のように、役割を逆にするものです。
スケルトンとインフィル、構造躯体はどちら?
スケルトンです。柱・梁・床などの構造躯体で、約100年もつ共用の部分です。インフィルは内装・設備で、20〜30年で更新する専有の部分です。
SI住宅で二重床・二重天井にするのはなぜ?
配管・配線を躯体に埋め込まず、二重床・二重天井の隙間に通すためです。これにより躯体を壊さずに設備を更新でき、間取りの変更もしやすくなります。
スケルトン・インフィル(SI住宅)は、長持ちする躯体(スケルトン・約100年・共用)と、更新する内装・設備(インフィル・20〜30年・専有)を分ける方式です。二重床・二重天井で配管を更新できるようにし、長寿命と可変性を両立する、と押さえます。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
2つの役割がいちばん狙われます。スケルトンは長持ちする躯体(共用)、インフィルは更新する内装・設備(専有)です。
「スケルトンは内装・設備」「インフィルは構造躯体」と書いてあれば誤りです。逆です。配管を躯体に埋め込まず二重床で通すのは、躯体を壊さず更新するためです。