ボンエルフは歩車共存、ラドバーンは歩車分離。これが2つの最大の違いです。
ボンエルフは、車を通しつつスピードを落とさせて、歩行者と車を同じ道で共存させます。
ラドバーンは、車の道と歩行者の道を分けて、住宅地に通過交通が入らないようにします。
試験では、この2つの説明を入れ替える引っかけが出ます。
同じ「住宅地の安全」でも、共存させるか、分けるかで方向が逆です。
| 項目 | ボンエルフ | ラドバーン |
|---|---|---|
| 考え方 | 歩車共存(同じ道で共存) | 歩車分離(道を分ける) |
| おもな手法 | シケインで車道を蛇行させ、速度を落とさせる | クルドサック(袋小路)と歩行者用の緑道で分ける |
| 通過交通 | 通すが、速度を落とさせる | 入れない(住宅地を通り抜けさせない) |
「蛇行で減速=ボンエルフ」「袋小路と緑道で分離=ラドバーン」で固定すると、入れ替えに強くなります。
ボンエルフは、生活道路で車と歩行者を同じ空間に共存させる考え方です。
車道をまっすぐにせず、シケイン(植栽や障害物で車線を振る仕掛け)で蛇行させます。
車は自然とスピードを落とすので、歩行者が安全に過ごせます。
ラドバーンは、車の動線と歩行者の動線をはっきり分ける考え方です。
住戸へはクルドサック(行き止まりの袋小路)から入り、住宅地を通り抜ける車を排除します。
歩行者は車道と交わらない緑道(歩行者専用路)を通って移動できます。
一級建築士 計画では、住宅地や道路の計画として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 一級 令和元年 No.5 | ラドバーン方式を「心理的効果で犯罪抑止を高める手法」とした=誤り(ラドバーンは歩車分離の住宅地計画) |
| 一級 令和2年 No.13 | 車を蛇行させ減速・歩車共存を図る方式を「ラドバーン方式」とした=誤り(それはボンエルフ。ラドバーンは歩車分離) |
| 一級 令和6年 No.13 | ボンエルフ方式=シケインで車を蛇行させスピードを落とし歩車共存を図る(正しい記述) |
車道を蛇行させてスピードを落とさせ、歩車共存を図る方式は?
ボンエルフ方式です。シケインで車を蛇行させ、速度を落とさせます。
ラドバーン方式の特徴は?
歩車分離です。クルドサック(袋小路)と歩行者用の緑道で車と歩行者を分け、住宅地への通過交通を排除します。
「車を蛇行させ共存を図るラドバーン方式」という説明は正しい?
誤りです。蛇行で減速・共存を図るのはボンエルフ方式です。ラドバーンは歩車分離で、説明が入れ替わっています。
ボンエルフは歩車共存(蛇行で減速)、ラドバーンは歩車分離(袋小路と緑道)です。住宅地の安全を、共存で図るか分離で図るかが違いです。試験では、この2つの説明のすり替えに注意します。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
狙われるのは2つの入れ替えです。蛇行・減速で共存=ボンエルフ、袋小路・緑道で分離=ラドバーンです。
「車を蛇行させ共存させるラドバーン方式」と書いてあれば誤りです。それはボンエルフの説明です。