建築士試験 解説ノート

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エアフローウィンドウとダブルスキンの違い|室内空気を流す窓・外気を流す窓

エアフローウィンドウとは、ブラインドを内蔵した二重のガラスの間に室内空気を流し、窓まわりの熱を運び去る窓です。

窓下部から室内空気を吸い込み、ガラスの間を上へ通して、窓上部から天井内へ排気します。

これにより、ブラインドや窓面で生じた熱を空気がすくい取り、窓際(ペリメーターゾーン)の熱負荷を軽減します。よく似た名前の「ダブルスキン」とは、間に流すのが室内空気か外気かで性格が分かれます。

エアフローウィンドウはどんな仕組みか

二重のガラス(二重サッシ)の間に通気層をつくり、そこへ送風ファンで室内空気を通します。

流れの向きは、窓下部から吸い込み、上昇させ、窓上部から天井内(還気側)へ抜く形が基本です。

ブラインドはこの通気層の中に置きます。ブラインドが受けた日射熱は、流れる空気とともに排気側へ運ばれるため、室内側へ伝わりにくくなります。結果として、窓まわりの温熱環境が整い、ペリメーターゾーンの熱負荷が下がります。

ダブルスキンとはどう違うのか

ダブルスキンは、外壁の一部または全部をガラスの二重構造にし、その間に外気を通す方式です。

中間層の空気を温度差換気で上へ逃がし、熱負荷を下げるとともに、窓面温度の上昇によるほてりを防ぎます。

つまり、間を流れるのがエアフローウィンドウは室内空気、ダブルスキンは外気です。ここが見分けの軸になります。

項目 エアフローウィンドウ ダブルスキン
間に流す空気 室内空気 外気
流し方 送風ファンで通す(排気側へ) 温度差換気を利用して上へ逃がす
主なねらい 窓際の熱負荷軽減・窓まわりの温熱環境の改善 熱負荷軽減・窓面のほてり防止
外皮の構成 窓(二重ガラス・二重サッシ) 外壁を二重の外皮(ガラス)に

どちらも空調と組み合わせて窓際の負荷を抑える点は共通です。違いは「室内空気を流す窓」か「外気を流す外皮」かです。

試験ではどう問われるか

一級建築士 環境・設備では、定義そのものと、似た用語との取り違えが問われます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

年度・No. 問われ方/引っかけ
一級 平成28年 No.17 エアフローウィンドウ=二重ガラスの間にブラインドを置き空調空気を通してペリメーターの熱負荷を軽減(正しい記述)
一級 令和4年 No.14 用語と説明の組合せで、BEMSの説明にエアフローウィンドウの定義を当てた=誤り(BEMSはエネルギー管理システム)
一級 令和6年 No.13 窓下部より室内空気を吸い込み、窓上部から天井内に排気するエアフローウィンドウ(正しい記述)
一級 令和元年 No.11 ダブルスキン=外壁の二重ガラス構造の中間の空気を換気して熱負荷を下げる(正しい記述)

まちがえやすいポイント

最大の引っかけは、間に流す空気の取り違えです。エアフローウィンドウは室内空気、ダブルスキンは外気です。「エアフローウィンドウは外気を通す」と書いてあれば誤りです。

もう一つは定義のすり替えです。エアフローウィンドウの説明が、BEMSなど別の用語の答えとして出されることがあります。窓システムの話か、エネルギー管理の話かを見分けます。

覚え方

  • エアフロー=室内空気を流す窓。下から吸って上から天井内へ排気。
  • ダブルスキン=外気を流す二重外皮。温度差換気でほてりを防ぐ。
  • 見分けるのは「間に流すのが室内空気か外気か」の一点。

理解度チェック

Q.

エアフローウィンドウは、二重ガラスの間に外気を通す窓である?

違います。通すのは室内空気です。外気を通すのはダブルスキンです。間に流す空気の取り違えがそのまま引っかけになります。

Q.

エアフローウィンドウの空気は、どの向きに流れる?

窓下部から室内空気を吸い込み、ガラスの間を上昇させ、窓上部から天井内へ排気します。下から上へ、が基本です。

Q.

ダブルスキンが防ぐのは、主に何か?

中間層の外気を温度差換気で逃がし、熱負荷を下げるとともに、窓面温度の上昇によるほてりを防ぎます。

まとめ

エアフローウィンドウは室内空気を流す窓、ダブルスキンは外気を流す二重外皮です。どちらも窓際の熱負荷を抑えますが、間を流れる空気が違います。試験では、この空気の取り違えと、定義のすり替えに注意します。

出典・参考

  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度(平成28年・令和元年・令和4年・令和6年ほか)。エアフローウィンドウの空気の流れ・ダブルスキンの定義は、これらの問題本文の記述に基づく。
  • 用語の仕組み(間に流すのが室内空気か外気か)は、複数の建築解説資料で表現を照合した。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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