COP(成績係数)もAPF(通年エネルギー消費効率)も、空調機器の省エネ性能を表す指標で、どちらも値が大きいほど高効率です。違いは、COPがある運転条件(定格点)の効率、APFが1年を通した効率という点です。空調の全体は空調設備のまとめにあります。
| 指標 | 計算 | 何を表すか |
|---|---|---|
| COP(成績係数) | 能力 ÷ 消費電力 | ある運転条件(定格点)の効率。瞬間的な性能 |
| APF(通年エネルギー消費効率) | 年間の冷暖房の総合負荷 ÷ 年間の消費電力量 | 部分負荷や運転時間も含めた1年間の効率。実態に近い |
COPは定格点の効率、APFは部分負荷も含めた通年の効率。どちらも大きいほど高効率です。実際の使い方を反映するのはAPFで、省エネ基準の指標にも使われます。
COP・APFは、空調設備(No.11〜13、建築設備のNo.19あたり)でくり返し問われます。問題本文は公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 出た記述 |
|---|---|
| 令和7年 No.13 | 水熱源ヒートポンプは空気熱源よりCOPが高い(正・誤りは別の肢) |
| 令和4年 No.19 | APF=消費電力量÷総合負荷とした(誤り=総合負荷÷消費電力量) |
| 令和2年 No.11 | 遠心冷凍機の冷水出口温度を高く設定するとCOPが低くなるとした(高くなるが正) |
| 平成30年 No.12 | APFは想定した年間空調負荷と年間消費電力量で求める(正) |
狙われるのは、APFの分母・分子の逆転と、遠心冷凍機の冷水出口温度とCOPの向きです。APFは負荷÷電力、冷水は冷やしすぎないほうがCOPが上がる、と押さえます。
COPとAPFは、それぞれ何を表す?
COPは能力÷消費電力で、ある運転条件(定格点)の効率。APFは年間の冷暖房総合負荷÷年間消費電力量で、部分負荷も含めた通年の効率です。どちらも大きいほど高効率で、実態に近いのはAPFです。
APFはどう計算する?分母と分子は?
年間の冷暖房の総合負荷 ÷ 年間の消費電力量です。分母と分子を逆にした「消費電力量÷総合負荷」は誤りで、令和4年No.19で出ました。
遠心冷凍機の冷水出口温度を高くすると、COPは?
高くなります。冷やしすぎないほうが効率がよいためです。「冷水出口温度を高くするとCOPが低くなる」は誤りで、令和2年No.11で出ました。
水熱源ヒートポンプと空気熱源ヒートポンプ、COPが高いのは?
水熱源です。熱源水の温度が冷房時は外気より低く、暖房時は外気より高いため、空気熱源よりCOPが高くなります。
COPは定格点の能力÷消費電力、APFは年間の総合負荷÷年間消費電力量で、どちらも大きいほど高効率です。実態に近いのはAPF。APFの分母は消費電力量、遠心冷凍機は冷水を冷やしすぎないほうがCOPが上がる、と押さえれば、効率指標の問題は外しません。
出典・参考(一次資料・複数資料で確認)
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
COP=能力÷消費電力(定格点)、APF=年間総合負荷÷年間消費電力量(通年)。どちらも大きいほど高効率。
「APF=消費電力量÷総合負荷」「冷水出口温度を高くするとCOPが低下」と書いてあれば誤りです。分母は消費電力(量)、冷水は冷やしすぎないほうが高効率です。