建築士試験 解説ノート

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エンボディドカーボンとは|建設・改修・解体時のCO2(運用以外)

エンボディドカーボンとは、建物の建設・改修・解体など、運用以外の段階で発生するCO2のことです。

建物の生涯全体の排出(ホールライフカーボン)のうち、運用時を除いた部分にあたります。

試験では、運用時のオペレーショナルカーボンとの区別が問われます。

3つのカーボンの関係

建物のCO2は、生涯全体で見るホールライフカーボンを、発生する段階で2つに分けて考えます。

用語 対象の段階
ホールライフカーボン 建物の生涯全体(資材調達〜建設〜運用〜解体・廃棄)
オペレーショナルカーボン 運用時(冷暖房・照明・給湯・換気などのエネルギー使用)
エンボディドカーボン 運用以外(資材の製造・輸送・建設・改修・解体・廃棄)

ホールライフカーボン=オペレーショナルカーボン+エンボディドカーボン、という関係です。運用時かそれ以外か、で分かれます。

エンボディドカーボンに含まれるもの

資材(鉄・コンクリート等)の製造、現場までの輸送、建設、その後の改修や修繕、最後の解体・廃棄まで含みます。

このうち、建設段階までに集中して発生する部分を、アップフロントカーボンと呼んで区別することもあります。

断熱や設備の高効率化で減るのは主に運用時の排出です。エンボディドカーボンを減らすには、資材や工法の選び方が効いてきます。

試験ではどう問われるか

一級建築士 環境・設備では、脱炭素・環境性能の用語として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

年度・No. 問われ方/引っかけ
一級 令和7年 No.20 エンボディドカーボン=ホールライフカーボンのうち、建物の新築・改修・解体時に発生するカーボン(正しい記述)

まちがえやすいポイント

分けるのは「運用時か、それ以外か」です。運用時の排出はオペレーショナルカーボン、それ以外がエンボディドカーボンです。

エンボディドカーボンを、冷暖房や照明など運用時の排出とする記述は誤りです。それはオペレーショナルカーボンです。

覚え方

  • ホールライフ=生涯全体。その内訳が、運用時=オペレーショナル、運用以外=エンボディド
  • エンボディド=資材製造・輸送・建設・改修・解体。建設段階に集中する部分がアップフロント
  • 「運用以外=エンボディド」をまず固定する。

理解度チェック

Q.

冷暖房や照明など運用時のエネルギー使用で出るCO2は、エンボディドカーボン?

違います。運用時の排出はオペレーショナルカーボンです。エンボディドカーボンは建設・改修・解体など運用以外の排出です。

Q.

ホールライフカーボンと、エンボディド・オペレーショナルの関係は?

ホールライフカーボン(生涯全体)=オペレーショナルカーボン(運用時)+エンボディドカーボン(運用以外)です。

Q.

資材の製造や建設、解体時に発生するCO2は、どのカーボン?

エンボディドカーボンです。なかでも建設段階までに集中する分をアップフロントカーボンと呼びます。

まとめ

エンボディドカーボンは、建物の建設・改修・解体など運用以外で発生するCO2です。試験では、運用時のオペレーショナルカーボンとの区別に注意します。

出典・参考

  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」令和7年ほか。各用語の内容は問題本文に基づく。
  • ホールライフカーボン/オペレーショナルカーボン/エンボディドカーボンの区分は、複数の脱炭素・建築技術の解説資料で表現を照合した。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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