エンボディドカーボンとは、建物の建設・改修・解体など、運用以外の段階で発生するCO2のことです。
建物の生涯全体の排出(ホールライフカーボン)のうち、運用時を除いた部分にあたります。
試験では、運用時のオペレーショナルカーボンとの区別が問われます。
建物のCO2は、生涯全体で見るホールライフカーボンを、発生する段階で2つに分けて考えます。
| 用語 | 対象の段階 |
|---|---|
| ホールライフカーボン | 建物の生涯全体(資材調達〜建設〜運用〜解体・廃棄) |
| オペレーショナルカーボン | 運用時(冷暖房・照明・給湯・換気などのエネルギー使用) |
| エンボディドカーボン | 運用以外(資材の製造・輸送・建設・改修・解体・廃棄) |
ホールライフカーボン=オペレーショナルカーボン+エンボディドカーボン、という関係です。運用時かそれ以外か、で分かれます。
資材(鉄・コンクリート等)の製造、現場までの輸送、建設、その後の改修や修繕、最後の解体・廃棄まで含みます。
このうち、建設段階までに集中して発生する部分を、アップフロントカーボンと呼んで区別することもあります。
断熱や設備の高効率化で減るのは主に運用時の排出です。エンボディドカーボンを減らすには、資材や工法の選び方が効いてきます。
一級建築士 環境・設備では、脱炭素・環境性能の用語として出ます。問題文は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 一級 令和7年 No.20 | エンボディドカーボン=ホールライフカーボンのうち、建物の新築・改修・解体時に発生するカーボン(正しい記述) |
冷暖房や照明など運用時のエネルギー使用で出るCO2は、エンボディドカーボン?
違います。運用時の排出はオペレーショナルカーボンです。エンボディドカーボンは建設・改修・解体など運用以外の排出です。
ホールライフカーボンと、エンボディド・オペレーショナルの関係は?
ホールライフカーボン(生涯全体)=オペレーショナルカーボン(運用時)+エンボディドカーボン(運用以外)です。
資材の製造や建設、解体時に発生するCO2は、どのカーボン?
エンボディドカーボンです。なかでも建設段階までに集中する分をアップフロントカーボンと呼びます。
エンボディドカーボンは、建物の建設・改修・解体など運用以外で発生するCO2です。試験では、運用時のオペレーショナルカーボンとの区別に注意します。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
分けるのは「運用時か、それ以外か」です。運用時の排出はオペレーショナルカーボン、それ以外がエンボディドカーボンです。
エンボディドカーボンを、冷暖房や照明など運用時の排出とする記述は誤りです。それはオペレーショナルカーボンです。