建築士試験 解説ノート

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演色性と色温度の違い(Ra・ケルビン)|一級建築士 環境・設備

色温度は光そのものの色味、演色性はその光で照らした物の色の見え方を表します。似ていますが、評価しているものが「光の色」か「物の色の見え方」かで別物です。照明の全体は採光・照明のまとめにあります。

色温度と演色性はどう違うのか

指標 評価するもの 単位・尺度
色温度 光そのものの色味 ケルビン(K)。低いと赤い(電球色)、高いと青白い(昼光色)
演色性 その光で照らした物の色の見え方 平均演色評価数Ra(最大100、高いほど自然光に近い見え方)

色温度は「光の色」、演色性は「物の色の見え方」。色温度はK、演色性はRa(最大100)で表します。電球色は色温度が低く(約2700K)、昼光色は高い(約6500K)、昼白色はその中間(約5000K)です。

同じ色温度でも演色性は違う

  • 色温度と演色性は独立した指標です。相関色温度が同じ光源でも、分光分布が違えばRa(演色性)は異なります。色温度が同じ=色の見え方も同じ、ではありません。
  • Raは基準の光のもとでの見え方とのずれが小さいほど高く、最大100です。病院の手術室・診察室などは、演色性の高い光源が望まれます。
  • サーカディアンリズムを保つには、色温度の高い(青白い)光を午前中に浴び、就寝前は色温度の高い光を避けます。
  • 昼白色は電球色より相関色温度が高いです(低いは誤り)。

過去問での引っかけ

演色性・色温度は、照明(No.7・No.17)でくり返し出ます。問題本文は公式PDFで確認できます。

年度・No. 出た記述
令和4年 No.8 Raは相関色温度が同じでも異なる、色温度の高い光を午前に浴びる(正・誤りは別の肢)
令和3年 No.7 平均演色評価数Raは相関色温度が同じ光源でも異なる場合がある(正・誤りは別の肢)
平成29年 No.17 昼白色は電球色に比べて相関色温度が低いとした(高いが正)

狙われるのは、色温度の高低(昼白色>電球色)と、色温度が同じでもRaは違うの2点です。光の色と物の見え方は別、と分けて考えれば外しません。

まちがえやすいポイント

色温度=光の色(K・低い赤/高い青)、演色性=物の色の見え方(Ra最大100)。色温度が同じでもRaは異なる

「昼白色は電球色より色温度が低い」「色温度が同じならRaも同じ」と書いてあれば誤りです。昼白色のほうが色温度は高く、Raは色温度とは独立です。

理解度チェック

Q.

色温度と演色性は、それぞれ何を評価する?

色温度は光そのものの色味(ケルビン)、演色性はその光で照らした物の色の見え方(平均演色評価数Ra)です。光の色か、物の見え方か、で別の指標です。

Q.

色温度が高い・低いと、光の色はどうなる?

色温度が低いと赤みがかった光(電球色・約2700K)、高いと青白い光(昼光色・約6500K)です。昼白色は中間(約5000K)です。

Q.

相関色温度が同じ2つの光源は、演色性(Ra)も同じ?

同じとは限りません。色温度が同じでも分光分布が違えばRaは異なります。色温度と演色性は独立した指標で、令和3年No.7・令和4年No.8で問われました。

Q.

昼白色と電球色、相関色温度が高いのは?

昼白色です。昼白色(約5000K)は電球色(約2700K)より色温度が高くなります。「昼白色のほうが低い」は誤りで、平成29年No.17で出ました。

まとめ

色温度は光の色味(K・低い赤/高い青)、演色性は物の色の見え方(Ra最大100)で、評価対象が違います。色温度が同じでもRaは異なり、昼白色は電球色より色温度が高い、と押さえれば、照明の色温度・演色性の問題は外しません。

出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 色温度(光の色味を黒体の絶対温度Kで表す。低いと赤・電球色、高いと青白・昼光色)、演色性(物の色の見え方を平均演色評価数Raで表す。最大100、高いほど自然光に近い)。相関色温度が同じでもRaは異なる。照明の標準的解説および複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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