光束・光度・照度・輝度は、光の量を測る測光量です。名前と単位が似ていて混同しやすく、一級建築士 環境・設備でよく狙われます。違いは「光源が出す光か/面が受ける光か/面の明るさか」で整理できます。
| 測光量 | 単位 | 何を表すか |
|---|---|---|
| 光束 | lm(ルーメン) | 光源が出す光の総量 |
| 光度 | cd(カンデラ) | ある方向への光の強さ(単位立体角あたりの光束) |
| 照度 | lx(ルクス) | 面が受ける光の量(単位面積あたりの入射光束) |
| 輝度 | cd/m² | 面の明るさ・まぶしさ(見かけの面積あたりの光度) |
| 光束発散度 | lm/m² | 面から出ていく光束の密度 |
光束は光源が出す光、照度は面が受ける光、輝度は面の明るさ(まぶしさ)です。人が目で見て感じる明るさと結びつくのは輝度で、照度ではありません。
光束は光源が出す「明るさの量」、光度はその光が一方向にどれだけ強いか、と分けると混ざりにくくなります。詳しい照明の質(グレア・演色性)は採光・照明のまとめにあります。
測光量は、環境・設備の照明(No.7あたり)で、4つの記述のうちの1つとして毎年のように出ます。多くは定義や関係を「正しい」と判断できるかが課題です。問題本文は公式PDFで確認できます。
| 年度・No. | 出た測光量の記述 |
|---|---|
| 令和7年 No.7 | 輝度は光源面だけでなく反射面・透過面についても定義できる(正・誤りは別の肢) |
| 令和6年 No.7 | 光束は放射束を比視感度で重みづけし可視光で積分した量(正)。照度を均等拡散面で「輝度×反射率」に比例とした(誤り=照度は輝度に比例し反射率に反比例) |
引っかけの中心は、輝度と照度の取り違えです。観測者が感じる明るさは輝度、面が受ける光が照度、と押さえます。均等拡散面の関係も「照度は反射率に反比例」が正しい関係です。
光束・光度・照度・輝度のうち、面が受ける光と、面の明るさはどれ?
面が受ける光が照度(lx)、面の明るさ・まぶしさが輝度(cd/m²)です。光束(lm)は光源が出す光の総量、光度(cd)はある方向への光の強さです。
人が目で見て感じる明るさに結びつくのは、照度と輝度のどちら?
輝度です。同じ照度でも、反射率や見る面によって輝度(まぶしさ)は変わります。輝度は光源面だけでなく、反射面・透過面についても定義できます(令和7年No.7で正しい肢)。
均等拡散面で、照度と輝度・反射率の関係は?
L=ρE/π(L:輝度、ρ:反射率、E:照度)です。照度は輝度に比例し、反射率に反比例します。「輝度×反射率に比例」は逆で、令和6年No.7の誤りの肢でした。
点光源による照度の逆2乗の法則は?
光に垂直な面でE=I/d²(I:光度、d:距離)です。距離が2倍になると照度は1/4になります。面が傾くと入射角の余弦をかけてE=I・cosθ/d²です。
測光量は、光束(光源が出す光・lm)、光度(一方向の強さ・cd)、照度(面が受ける光・lx)、輝度(面の明るさ・cd/m²)で整理します。人が感じる明るさは輝度、点光源の照度は逆2乗の法則、均等拡散面では照度が反射率に反比例(L=ρE/π)、と押さえれば、照明の測光量は外しません。
出典・参考(一次資料・複数資料で確認)
※ このページの確認日:2026年6月
まちがえやすいポイント
光源が出す光=光束、面が受ける光=照度、面の明るさ(まぶしさ)=輝度。人が見て感じるのは輝度です。
「目で感じる明るさは照度」「輝度は光源面だけで定義」「均等拡散面で照度は輝度×反射率に比例」と書いてあれば誤りです。均等拡散面は L=ρE/π で、照度は反射率に反比例します。