建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 環境・設備
  4. > 光束・光度・照度・輝度の違い

光束・光度・照度・輝度の違い(測光量)|逆2乗則・輝度と照度(一級建築士 環境・設備)

光束・光度・照度・輝度は、光の量を測る測光量です。名前と単位が似ていて混同しやすく、一級建築士 環境・設備でよく狙われます。違いは「光源が出す光か/面が受ける光か/面の明るさか」で整理できます。

4つ(+1)の測光量はどう違うのか

測光量 単位 何を表すか
光束 lm(ルーメン) 光源が出す光の総量
光度 cd(カンデラ) ある方向への光の強さ(単位立体角あたりの光束)
照度 lx(ルクス) 面が受ける光の量(単位面積あたりの入射光束)
輝度 cd/m² 面の明るさ・まぶしさ(見かけの面積あたりの光度)
光束発散度 lm/m² 面から出ていく光束の密度

光束は光源が出す光、照度は面が受ける光、輝度は面の明るさ(まぶしさ)です人が目で見て感じる明るさと結びつくのは輝度で、照度ではありません。

光束は光源が出す「明るさの量」、光度はその光が一方向にどれだけ強いか、と分けると混ざりにくくなります。詳しい照明の質(グレア・演色性)は採光・照明のまとめにあります。

逆2乗の法則と均等拡散面

  • 点光源による照度は、光度に比例し、距離の2乗に反比例します(逆2乗の法則)。光に垂直な面で E=I/d²、面が傾くと入射角の余弦をかけて E=I・cosθ/d² です。
  • 均等拡散面は、どの方向から見ても輝度が一定の面です。完全拡散面ともいいます。
  • 均等拡散面では、輝度Lと照度Eの関係は L=ρE/π(ρは反射率)です。照度は輝度に比例し、反射率に反比例します(輝度×反射率ではありません)。

過去問での問われ方

測光量は、環境・設備の照明(No.7あたり)で、4つの記述のうちの1つとして毎年のように出ます。多くは定義や関係を「正しい」と判断できるかが課題です。問題本文は公式PDFで確認できます。

年度・No. 出た測光量の記述
令和7年 No.7 輝度は光源面だけでなく反射面・透過面についても定義できる(正・誤りは別の肢)
令和6年 No.7 光束は放射束を比視感度で重みづけし可視光で積分した量(正)。照度を均等拡散面で「輝度×反射率」に比例とした(誤り=照度は輝度に比例し反射率に反比例)

引っかけの中心は、輝度と照度の取り違えです。観測者が感じる明るさは輝度、面が受ける光が照度、と押さえます。均等拡散面の関係も「照度は反射率に反比例」が正しい関係です。

まちがえやすいポイント

光源が出す光=光束、面が受ける光=照度、面の明るさ(まぶしさ)=輝度。人が見て感じるのは輝度です。

「目で感じる明るさは照度」「輝度は光源面だけで定義」「均等拡散面で照度は輝度×反射率に比例」と書いてあれば誤りです。均等拡散面は L=ρE/π で、照度は反射率に反比例します。

理解度チェック

Q.

光束・光度・照度・輝度のうち、面が受ける光と、面の明るさはどれ?

面が受ける光が照度(lx)、面の明るさ・まぶしさが輝度(cd/m²)です。光束(lm)は光源が出す光の総量、光度(cd)はある方向への光の強さです。

Q.

人が目で見て感じる明るさに結びつくのは、照度と輝度のどちら?

輝度です。同じ照度でも、反射率や見る面によって輝度(まぶしさ)は変わります。輝度は光源面だけでなく、反射面・透過面についても定義できます(令和7年No.7で正しい肢)。

Q.

均等拡散面で、照度と輝度・反射率の関係は?

L=ρE/π(L:輝度、ρ:反射率、E:照度)です。照度は輝度に比例し、反射率に反比例します。「輝度×反射率に比例」は逆で、令和6年No.7の誤りの肢でした。

Q.

点光源による照度の逆2乗の法則は?

光に垂直な面でE=I/d²(I:光度、d:距離)です。距離が2倍になると照度は1/4になります。面が傾くと入射角の余弦をかけてE=I・cosθ/d²です。

まとめ

測光量は、光束(光源が出す光・lm)、光度(一方向の強さ・cd)、照度(面が受ける光・lx)、輝度(面の明るさ・cd/m²)で整理します。人が感じる明るさは輝度、点光源の照度は逆2乗の法則、均等拡散面では照度が反射率に反比例(L=ρE/π)、と押さえれば、照明の測光量は外しません。

出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 測光量の定義(光束=lm、光度=cd=単位立体角あたりの光束、照度=lx=単位面積あたりの入射光束、輝度=cd/m²=見かけの面積あたりの光度、光束発散度=lm/m²)。逆2乗の法則 E=I/d²(傾きはE=I・cosθ/d²)、均等拡散面 L=ρE/π。日本電気技術者協会ほか複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>