建築士試験 解説ノート

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第1種・第2種・第3種換気の違い(正圧・負圧と適用室)|一級建築士 環境・設備

機械換気は、給気と排気のどちらを機械(送風機)で行うかで第1種・第2種・第3種に分かれます。違いは、それによって室内が正圧になるか負圧になるか、そしてどんな室に使うかです。分野全体は換気のまとめにあります。

3種類の違いを一枚で

種別 給気/排気 室内の圧 主な適用室
第1種 給気=機械/排気=機械 正圧・負圧を任意に調整可 機械室・全熱交換換気・大空間(確実な換気)
第2種 給気=機械/排気=自然 正圧 クリーンルーム・手術室(汚染空気の流入を防ぐ)
第3種 給気=自然/排気=機械 負圧 便所・浴室・厨房・駐車場(臭気・汚染の流出を防ぐ)

第2種は正圧で「入れない」室(清浄室)、第3種は負圧で「出さない」室(汚染室)に使う、と覚えると逆転しません。第1種は給排気とも機械なので、正圧にも負圧にもでき、全熱交換器と組み合わせやすい方式です。

なぜ正圧・負圧で使い分けるのか

清浄に保ちたい室(手術室・クリーンルーム)は、まわりより気圧を高い正圧にして、汚れた空気が入ってこないようにします。これが第2種です。

においや汚染を外に出したくない室(便所・厨房・屋内駐車場)は、まわりより気圧を低い負圧にして、汚染空気を他室へ漏らさず排気で吸い出します。これが第3種です。

過去問での引っかけ

第1〜3種は、換気(No.3・No.13あたり)でくり返し出ます。引っかけは適用室と種別の取り違えに集中します。問題本文は公式PDFで確認できます。

年度・No. 出た記述
令和5年 No.13 ボイラー室の換気を第3種とした(誤り=燃焼に給気が必要で第3種は不適)
令和3年 No.3 クリーンルーム等は第2種、または室圧を高くした第1種とする(正・誤りは別の肢)
令和2年 No.13 屋内駐車場を第2種機械換気とした(誤り=排ガスを出さない第3種=負圧)
平成30年 No.3 第1種機械換気は正圧に保つ必要のある室にも採用できる(正・誤りは別の肢)
平成29年 No.3 手術室・クリーンルームは第2種、または室圧を高くした第1種(正・誤りは別の肢)
平成28年 No.13 ボイラー室等の燃焼機器室の換気を第3種とした(誤り)

誤りに使われるのはボイラー室(燃焼室)を第3種と、駐車場を第2種の2つがよく出ます。燃焼室は給気が要るので第3種は不適、駐車場は排ガスを閉じ込める負圧(第3種)、と押さえます。

まちがえやすいポイント

第2種=正圧で清浄室、第3種=負圧で汚染室。給気を機械でやるのが第2種、排気を機械でやるのが第3種です。

「ボイラー室を第3種」「屋内駐車場を第2種」と書いてあれば誤りです。燃焼室は給気が必要、駐車場は負圧で排ガスを出さない、が正しい組合せです。

理解度チェック

Q.

第2種と第3種は、それぞれ室内が正圧・負圧のどちら?どんな室に使う?

第2種は給気を機械で行い室内が正圧で、手術室・クリーンルームなど汚染を入れたくない清浄室に。第3種は排気を機械で行い室内が負圧で、便所・厨房・駐車場など汚染を出したくない室に使います。

Q.

ボイラー室の換気を第3種にしてよい?

不適です。燃焼に必要な空気(給気)を確実に取り入れる必要があるため、給気を機械で行う第1種または第2種とします。「ボイラー室を第3種」は平成28年・令和5年で誤りの肢でした。

Q.

屋内駐車場の換気方式は?

排気ガスを周辺諸室へ流出させないため、室内を負圧にする第3種機械換気とします。「第2種(正圧)」は令和2年で誤りの肢でした。

Q.

第1種換気の特徴は?

給気・排気とも機械で行うため、室圧を正圧にも負圧にも調整でき、確実な換気量が得られます。全熱交換器と組み合わせて熱回収する換気にも向きます。

まとめ

機械換気は、給気を機械でやれば正圧(第2種・清浄室)、排気を機械でやれば負圧(第3種・汚染室)、両方なら任意(第1種)です。ボイラー室を第3種にしない、駐車場は第3種(負圧)にする、の2点を押さえれば、換気の種別問題は外しません。

出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 機械換気の方式(第1種=給気機械+排気機械/第2種=給気機械+排気自然・室内正圧・清浄室/第3種=給気自然+排気機械・室内負圧・汚染室)。建築設備の標準的分類および複数資料で照合。燃焼機器室は給気が必要で第3種は不適、屋内駐車場は負圧(第3種)。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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