建築士試験 解説ノート

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平成30年度 一級建築士 法規 No.10を解説、自然換気の給気口の位置を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.10は、建築設備に関する問題です。4つの記述のうち、建築基準法上、誤っているものを選びます。

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この問題のポイント

建築設備の問題は、エレベーター・エスカレーター・排煙・換気の細かな数値や構造が問われます。仕組みから考えると覚えやすくなります。

引っかけの核心は自然換気設備の給気口です。自然換気は低い位置から外気を入れ、高い位置から暖気を出す仕組みです。だから給気口は天井の高さの1/2以下の低い位置に設けます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

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建築設備は令129条台の細かな数値が多く、条文を引いて確かめる習慣が効きます。線引きした法令集を一冊持っておくと確実です。

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 乗用エレベーターの昇降路は、出入口の床先とかごの床先の水平距離4cm以下、かごの床先と昇降路壁の水平距離12.5cm以下とします(令129条の7)。正しい記述です。
2 ○(正しい) エスカレーターは、勾配を30度以下とし、踏段の幅を1.1m以下とします(令129条の12)。正しい記述です。
3 ○(正しい) 準耐火構造の床・壁や防火設備で床面積200㎡以内に区画された共同住宅の住戸は、開放部分の面積にかかわらず排煙設備が不要です(令126条の2)。正しい記述です。
4 ×(誤り) 自然換気設備の給気口は、居室の天井の高さの1/2以下の低い位置に設けます(令129条の2の5)。1/2を超える高さは誤りです。

選択肢4は、給気口を天井の高さの1/2を超える高さに設けるとする点が誤りで、正しくは1/2以下の位置です。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

自然換気は、室内外の温度差や風で空気を動かす仕組みです。暖まった空気は上にたまるので、低い位置から外気を入れ、高い位置から暖気を出すと、効率よく換気できます。

そのため給気口は、居室の天井の高さの1/2以下の低い位置に設け、常時外気に開放した構造とします(令129条の2の5第1項二号)。排気口は給気口より高い位置に設けます。

選択肢4は給気口を天井の高さの1/2を超える高い位置とする点が誤りで、正しくは1/2以下です。

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覚え方

  • 自然換気の給気口=天井の高さの1/2以下(低い位置)/排気口=給気口より高い位置(令129条の2の5)
  • 乗用エレベーターの昇降路=出入口床先とかご床先4cm以下、かご床先と昇降路壁12.5cm以下(令129条の7)
  • エスカレーター=勾配30度以下・踏段の幅1.1m以下(令129条の12)
  • 共同住宅の住戸で準耐火構造により200㎡以内に区画されたものは排煙設備が不要(令126条の2)

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理解度チェック

Q.

自然換気設備の給気口は、天井の高さの1/2を超える高い位置に設ける?

×。給気口は天井の高さの1/2以下の低い位置に設けます(令129条の2の5)。低い給気・高い排気が基本です。

Q.

エスカレーターの勾配と踏段の幅の上限は?

勾配は30度以下、踏段の幅は1.1m以下です(令129条の12)。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科III(法規)問題」
  • 建築基準法施行令第129条の2の5(換気設備/第1項二号 自然換気設備の給気口)・第129条の7(エレベーターの昇降路)・第129条の12(エスカレーター)・第126条の2(排煙設備)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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