建築士試験 解説ノート

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平成30年度 一級建築士 法規 No.11を解説、教室の柱の積載荷重を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.11は、建築物の構造計算に関する問題です。4つの記述のうち、建築基準法上、誤っているものを選びます。

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この問題のポイント

構造計算では、荷重・外力の種類と数値が問われます。とくに積載荷重は、用途と「床用・大梁柱基礎用・地震用」の使い分けが要点です。

引っかけの核心は教室の柱の積載荷重です。柱の計算には大梁柱基礎用の2,100N/m²を使い、支える床の数で低減します。床数3なら低減率0.9で1,890N/m²です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

建築関係法令集 法令編(総合資格)

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構造関係規定は令85条の積載荷重表など、数値を引いて確かめる場面が多い分野です。表を引きやすい、線引きした法令集が一冊あると確実です。

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 荷重・外力は固定・積載・積雪・風圧・地震のほか、建築物の実況に応じて土圧・水圧・震動・衝撃による外力を採用します(令83条)。正しい記述です。
2 ○(正しい) 屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が60度を超えれば零とできます(令86条)。正しい記述です。
3 ×(誤り) 教室の柱・基礎用の積載荷重は2,100N/m²で、床数3の低減率0.9を乗じても1,890N/m²です。1,800N/m²は誤りです(令85条1項・2項)。
4 ○(正しい) 風を有効にさえぎる他の建築物・防風林等がある場合、その方向の速度圧は通常の1/2まで減らせます(令87条)。正しい記述です。

選択肢3は、教室の柱の積載荷重を1,800N/m²とする点が誤りで、正しくは1,890N/m²です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

柱の垂直荷重による圧縮力を実況によらず計算する場合、床の積載荷重は「大梁・柱・基礎の構造計算用」の値を使います。教室は2,100N/m²です(令85条1項)。

さらに、柱が支える床の数に応じて積載荷重を低減できます(令85条2項)。床数3のときの低減率は0.9なので、2,100×0.9=1,890N/m²です。

選択肢3は1,800N/m²としていて、1,890N/m²と一致しません。だから誤りです。なお1,800N/m²は、住宅の居室の床用の値です。

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覚え方

  • 教室の積載荷重(令85条1項)=床用2,300/大梁柱基礎用2,100/地震用1,100 N/m²
  • 柱・基礎の計算は支える床の数で低減(令85条2項)。床数3→低減率0.9
  • 屋根の積雪荷重は、雪止めがなく勾配60度超で零にできる(令86条)
  • 速度圧は、他の建築物・防風林等でさえぎられる方向では1/2まで減らせる(令87条)

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理解度チェック

Q.

教室の柱(床数3)の垂直荷重の計算で、床の積載荷重は1,800N/m²でよい?

×。大梁柱基礎用の2,100N/m²に床数3の低減率0.9を乗じた1,890N/m²です(令85条)。

Q.

屋根の積雪荷重を零にできるのは、どんなとき?

雪止めがない場合で、屋根の勾配が60度を超えるときです(令86条)。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科III(法規)問題」
  • 建築基準法施行令第83条(荷重及び外力の種類)・第85条(積載荷重/第1項 表・第2項 柱等の低減)・第86条(積雪荷重)・第87条(風圧力・速度圧)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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