建築士試験 解説ノート

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令和3年度 一級建築士 法規 No.13を解説、構造強度に関する誤りを見抜くポイント

令和3年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.13は、建築物の構造強度に関する問題です。4つの記述のうち、建築基準法上、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

構造強度では、積載荷重の低減・組積造の塀・層間変形角・限界耐力計算など、令の数値と適用条件が問われます。条文どおりの数値か、適用される場面かを確かめる問題です。

引っかけの核心は、積載荷重の低減です。柱・基礎が支える床の数による低減は、劇場・公会堂などの客席(固定席)には適用されません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 組積造の塀には、所定の間隔で控壁を設けます(令61条)。
2 ×(誤り) 公会堂の客席(固定席)で、柱が支える床数に応じて積載荷重を低減できるとする点が誤り。劇場・公会堂等の客席は床数による低減の対象外です(令85条2項かっこ書)。
3 ○(正しい) 所定の建築物では、層間変形角が制限値以内であることを確かめます(令82条の2)。
4 ○(正しい) 限界耐力計算では、地下部分について短期に生ずる力に対する許容応力度の確認を行います。

選択肢2は、客席(固定席)の積載荷重を床数で低減できるとする点が誤りで、劇場・公会堂等の客席は低減の対象から除かれています。

選択肢2のポイント

柱や基礎は、支える床の数が多いほど、すべての床に同時に満員の人が乗る可能性が下がります。そのため令85条2項では、柱・基礎の計算用の積載荷重を、支える床の数に応じて低減してよいとしています。

ただし劇場・映画館・演芸場・観覧場・公会堂・集会場などの客席・集会室は、この低減の対象から除かれます(令85条2項かっこ書)。多数の人が同時に集まることが想定され、「同時には満員にならない」という前提が成り立たないためです。選択肢2は、公会堂の客席で床数による低減を適用しており誤りです。

覚え方

  • 積載荷重の床数低減 → 劇場・公会堂等の客席は対象外(令85条2項かっこ書)
  • 低減は柱・基礎の計算用(床用の積載荷重は低減しない)
  • 多数が同時に集まる客席・集会室は満員前提で低減なし

理解度チェック

Q.

公会堂の客席(固定席)でも、柱が支える床の数に応じて積載荷重を低減できる。〇か×か。

×。劇場・公会堂等の客席は床数による低減の対象外です(令85条2項かっこ書)。

Q.

柱・基礎の計算用の積載荷重は、支える床の数が多いほど低減できる。〇か×か。

。一般の室では床数に応じて低減できます(令85条2項)。ただし劇場等の客席は除きます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 一級建築士試験 学科の試験 学科III(法規)問題」
  • 建築基準法施行令第85条(積載荷重)・第61条(組積造の塀)・第82条の2(層間変形角)・第82条の5(限界耐力計算)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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