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令和7年度 一級建築士 法規 No.28を解説、避難階段の防火戸は煙感知器で自動閉鎖を見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.28は、劇場(地上5階建て・延べ2,500m2)の「戸」に係る法令適用に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なもの(法令違反となるもの)を選びます。

この問題で問われていること

  1. 客席からの出口の戸を外開きにできるか(令118条)
  2. エントランスの自動開閉戸の前後の高低差(令118条の2等)
  3. 防火戸の閉鎖を妨げないための維持管理(法8条等)
  4. 屋内避難階段の防火戸の自動閉鎖は何感知器か(令123条)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

令第123条では、屋内避難階段の出入口の防火戸は随時閉鎖でき、かつ煙感知器と連動して自動的に閉鎖する構造でなければなりません。選択肢4は熱感知器で自動閉鎖としており、煙の感知が遅れて避難路を守れず不適合なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 客席からの出口の戸を外開きにすることは令第118条(客席からの出口)の規定に適合します。正しい記述です。
2 ○(正しい) エントランスホール出入口の自動開閉戸で前後に高低差を設けないことは令第118条の2等の規定に適合します。正しい記述です。
3 ○(正しい) 防火戸の閉鎖を妨げるものを放置しないよう管理することは法第8条等の維持管理義務に適合します。正しい記述です。
4 ×(誤り) 屋内避難階段の防火戸の自動閉鎖は煙感知器との連動が必要(令第123条)。「熱感知器」では不適合です。

選択肢4の「熱感知器によって自動的に閉鎖する構造とした」という記述が誤りで、屋内避難階段の防火戸は煙感知器と連動して閉鎖する構造が必要です。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

令第123条第1項第6号(屋内避難階段の構造)では、避難階段の出入口に設ける防火戸について「随時閉鎖することができ、かつ煙感知器と連動して自動的に閉鎖する構造のもの(常時閉鎖状態を保持する構造のものを除く)」と規定しています。

煙感知器は火災時に熱が広がる前の早い段階で煙を感知できます。一方、熱感知器は温度上昇を感知しますが、煙が充満した後に反応するため避難用通路への煙の侵入を早期に防ぐには不十分です。

「熱感知器によって自動的に閉鎖する構造とした」選択肢4は誤り(法令不適合)です。

覚え方

  • 避難階段の防火戸の自動閉鎖 → 煙感知器と連動(令123条)。熱感知器ではダメ
  • 理由は「煙で閉鎖して避難路を煙から守る」ため
Q.

屋内避難階段の出入口に設ける防火戸の自動閉鎖は、何感知器と連動させる必要があるか。

煙感知器と連動させる必要があります(令第123条第1項第6号)。熱感知器では要件を満たしません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科III(法規)問題」
  • 建築基準法施行令第123条(避難階段及び特別避難階段の構造)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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