建築士試験 解説ノート

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令和4年度 一級建築士 計画 No.1を解説、建築基準法の目的に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.1は、建築士の業務や建築関連法規の基本に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 手続きの代理を業として行う建築士の所属
  2. 建築士の委任者に対する注意義務
  3. 建築基準法の目的・基準の性格
  4. 2050年カーボンニュートラルと建築物の取り組み

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

建築基準法は、建築物の敷地・構造・設備・用途に関する「最低の基準」を定める法律です(法第1条)。選択肢3は「平均的な基準を定めている」としていますが、ここが誤りなんですね。

最低の基準なので、これを下回ってはいけませんが、より高い水準で設計することは当然できます。建築基準法は最低の基準(平均ではない)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 報酬を得て法令手続きの代理を業として行う場合、建築士事務所への所属が必要。適当です。
2 ○(適当) 建築士は委任者に対し、法律に明記されていなくても一般的に要求される注意義務を負う。適当です。
3 ×(不適当) 建築基準法は最低の基準を定める(法1条)。「平均的な基準」は誤り。
4 ○(適当) 2050年カーボンニュートラルに向け、建築物の省エネ性能確保・向上や再エネ導入拡大が求められる。適当です。

選択肢3は、建築基準法を「平均的な基準」とする点が誤りで、正しくは建築物に関する最低の基準を定めています。

選択肢3のポイント

選択肢3は、建築基準法の目的と基準の性格についての記述です。建築基準法の性格が論点です。

建築基準法第1条は、この法律が「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資する」ことを目的とすると定めています。つまり、ここで定められるのは「ここまでは必ず守らなければならない」という最低ラインであって、「平均的な基準」ではありません。選択肢3はこの「最低」を「平均的な」と置き換えている点が誤りです。

ザックリ言えば、建築基準法=守るべき最低の基準ということです。「平均的な基準」「標準的な基準」などと書いてあれば、最低の基準との取り違えを疑いましょう。

覚え方

  • 建築基準法=建築物の敷地・構造・設備・用途に関する最低の基準(法1条/平均ではない)
  • 最低の基準なので、これを上回る設計は当然できる
  • 報酬を得て法令手続きの代理を業として行う=建築士事務所への所属が必要
  • 2050年カーボンニュートラル=建築物の省エネ性能向上・再エネ導入拡大
Q.

建築基準法は「平均的な基準」を定めている?

いいえ。建築基準法は、建築物の敷地・構造・設備・用途に関する「最低の基準」を定める法律です(法第1条)。平均的な基準ではありません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
  • 建築基準法第1条(目的)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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