建築士試験 解説ノート

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令和5年度 一級建築士 計画 No.1を解説、コンプライアンスの範囲に関する誤りを見抜くポイント

令和5年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.1は、アカウンタビリティ・倫理性・リスクコミュニケーション・コンプライアンスなど、建築士の業務姿勢に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. アカウンタビリティ(説明責任)
  2. 建築士の資質・倫理性
  3. リスクコミュニケーション
  4. コンプライアンスの範囲

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

コンプライアンスは、しばしば「法令遵守」と訳されますが、その対象は法令だけにとどまりません。社会規範・倫理・モラル・社内規程など、法令以外のルールや社会的要請も含めて守ることを意味します。

選択肢4は「遵守すべき対象は法令に限定されている」としていますが、これはコンプライアンスの範囲を狭くとらえた誤りです。法令を守るのは当然として、それだけでは足りず、社会から求められる倫理や規範にも応えるのがコンプライアンスなんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 建築士は、非専門家との知識・情報の格差を埋める責任があり、アカウンタビリティ(説明責任)の実践が求められます。適当な記述です。
2 ○(適当) 建築士は、国民の生命・財産を守る資質や能力を保持すべきで、業務独占の資格者として高い倫理性が求められます。適当な記述です。
3 ○(適当) リスク(不都合な情報)を積極的に共有し集団内の意思疎通を図るリスクコミュニケーションは、重要です。適当な記述です。
4 ×(不適当) コンプライアンスは法令遵守にとどまらず社会規範・倫理も含みます。「法令に限定」とした記述は範囲が狭く、不適当です。

選択肢4の「コンプライアンスの遵守すべき対象は法令に限定されている」という記述が誤りで、コンプライアンスは法令だけでなく社会規範や倫理なども含みます。

選択肢4のポイント

選択肢4は、コンプライアンスに関する記述です。コンプライアンスは日本語で「法令遵守」と訳されますが、その対象は法令だけにとどまりません。社会規範・倫理・モラル・社内規程など、法令以外のルールや社会的要請も含めて守ることを意味します。

選択肢4は「遵守すべき対象は法令に限定されている」としており、コンプライアンスの範囲を狭くとらえた誤りです。法律に違反していなくても、社会的に不誠実・倫理に反する行為はコンプライアンス違反として問われます。法令はあくまで最低ライン、その上に社会規範・倫理が乗るわけです。

ザックリ言えば、コンプライアンス=法令+社会規範・倫理を守ることということです。「法令に限定」と書いてあれば範囲を狭めた誤りと見抜けます。

覚え方

  • コンプライアンス=法令+社会規範・倫理を守ること(法令に限定されない)
  • アカウンタビリティ=説明責任/リスクコミュニケーション=不都合な情報の共有
  • 業務独占の資格者=高い倫理性が求められる
Q.

コンプライアンスで守るべき対象は、法令だけ?

いいえ。コンプライアンスは法令遵守を中心としつつ、社会規範・倫理・モラル・社内規程など法令以外も含みます。法令に限定されるものではありません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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