建築士試験 解説ノート

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令和4年度 一級建築士 計画 No.4を解説、各種建築物の計画に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.4は、特定の用途に供する建築物(博物館・図書館・小学校・危険物貯蔵庫)の計画に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 博物館の収蔵庫とならし室
  2. 図書館のブラウジング・レファレンスコーナーの配置
  3. 小学校の給食室のドライシステム
  4. 危険物貯蔵庫の屋根の計画

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

ブラウジングコーナー(新聞・雑誌などを気軽に読むコーナー)やレファレンスコーナー(調べものの相談を受けるコーナー)は、来館者が自由に使う開架側のスペースに設けます。選択肢2は、これらを「閉架式書庫内」に設けるとしていて誤りなんですね。閉架書庫は職員が出納する非公開の収蔵スペースです。

博物館・小学校・危険物貯蔵庫の記述は、いずれも正しい。ブラウジング・レファレンスは開架側(閉架書庫内ではない)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 博物館で低湿・高湿収蔵庫を設け、それぞれに前室としてならし室(温湿度を慣らす室)を設ける。適当です。
2 ×(不適当) ブラウジング・レファレンスコーナーは開架側の利用者スペース。閉架式書庫内は誤り。
3 ○(適当) 小学校の給食室で、床を乾いた状態に保つドライシステムを導入する。適当です。
4 ○(適当) 危険物貯蔵庫で、爆発時の安全性に配慮し天井を設けず軽量な不燃材料で屋根を葺く。適当です。

選択肢2は、ブラウジング・レファレンスコーナーを「閉架式書庫内に設けた」とする点が誤りで、これらは開架側の利用者スペースに設けます。

選択肢2のポイント

選択肢2は、図書館のブラウジングコーナーとレファレンスコーナーの配置についての記述です。これらをどこに置くかが論点です。

図書館の書架は、利用者が自由に手に取れる開架と、職員が出納する非公開の閉架(閉架式書庫)に分かれます。ブラウジングコーナーは新聞・雑誌などを気軽に読むための、レファレンスコーナーは調べものの相談を受けるためのコーナーで、いずれも来館者が直接使う開架側に設けます。選択肢2は、これらを「閉架式書庫内」に設けるとしていますが、閉架書庫は利用者が立ち入らない収蔵スペースなので、ここに来館者用のコーナーを置くのは不適当です。

ザックリ言えば、利用者が使うコーナーは開架側/閉架書庫は非公開の収蔵ということです。「閉架書庫内に利用者の○○コーナー」とあれば、場所の取り違えを疑いましょう。

覚え方

  • ブラウジング・レファレンスコーナー=開架側の利用者スペース(閉架書庫内ではない)
  • 閉架式書庫=職員が出納する非公開の収蔵スペース
  • 博物館のならし室=収蔵庫の前室で温湿度を慣らす
  • 危険物貯蔵庫=天井を設けず軽量不燃材料の屋根(爆発時の安全)
Q.

ブラウジングコーナーやレファレンスコーナーは閉架式書庫内に設ける?

いいえ。これらは来館者が使う開架側のスペースに設けます。閉架式書庫は職員が出納する非公開の収蔵スペースで、利用者用のコーナーは置きません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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