建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 計画 No.5を解説、基礎断熱工法と床下通気に関する誤りを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.5は、通気層・基礎断熱・内窓の結露・気候風土適応住宅など、断熱と気密に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 外壁の通気層(透湿防水シート+胴縁)
  2. 基礎断熱工法と床下通気
  3. 内窓による結露防止
  4. 気候風土適応住宅

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

基礎断熱工法は、基礎の立上り部分などに断熱材を施し、床下空間を断熱境界の内側(室内側)として扱い、外気と遮断する工法です。床下を室内と一体の空間とみなすので、外部への通気は設けません。

選択肢2は「外周部の土台と基礎天端の間にねこ土台を設け、床下の通気性を確保する必要がある」としていますが、これは床下を外気で換気する床断熱工法の考え方です。基礎断熱で床下を通気させると、せっかくの断熱効果が損なわれます。工法を取り違えているため不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 繊維系断熱材の屋外側に透湿防水シート+胴縁で通気層を設けると、壁体内に入った湿気が排出され、内部結露を防げます。適当な記述です。
2 ×(不適当) 基礎断熱は床下を外気と遮断する工法です。ねこ土台で床下を通気させるのは床断熱の考え方で、取り違えのため不適当です。
3 ○(適当) 既存窓に気密性の高い内窓を設けると、室内の湿気が既存窓に届きにくくなり、既存窓の室内側の表面結露を抑えられます。適当な記述です。
4 ○(適当) 気候風土適応住宅は、外皮基準への適合が困難として国土交通大臣が定める基準に適合するものです。適当な記述です。

選択肢2の「基礎断熱工法でねこ土台を設け、床下の通気性を確保する必要がある」という記述が誤りで、基礎断熱工法は床下を外気と遮断します。床下通気を設けるのは床断熱工法です。

選択肢2のポイント

選択肢2は、基礎断熱工法と床下通気に関する記述です。基礎断熱工法は、基礎の立上りなどに断熱材を施し、床下空間を断熱境界の内側(室内側)として外気と遮断する工法で、床下を室内と一体に扱うため外気との通気は行いません。

ところが選択肢2は「ねこ土台を設けて床下の通気性を確保する必要がある」としており、これは床下を外気で換気する床断熱工法の考え方です。基礎断熱で床下を通気させると断熱性能が損なわれます。工法を取り違えた点が誤りです。

ザックリ言えば、床断熱=床下は外部・通気する/基礎断熱=床下は室内・通気しないということです。基礎断熱なのに「床下を通気」と書いてあれば、それだけで誤りと判断できます。

覚え方

  • 基礎断熱=床下を外気と遮断(通気しない)/床断熱=床下を外気で通気する
  • 外壁の通気層=透湿防水シート+胴縁で内部結露防止
  • 内窓=気密化で既存窓の結露を抑制/気候風土適応住宅=外皮基準適合が困難な住宅向けの基準
Q.

基礎断熱工法では、床下を外気と通気させる必要がある?

いいえ。基礎断熱工法は床下を断熱境界の内側(室内側)として外気と遮断する工法です。床下を通気させるのは床断熱工法で、基礎断熱で通気させると断熱効果が損なわれます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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