建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 計画 No.4を解説、寒冷地の外壁タイルと吸水率を見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.4は、特定天井・遮音壁・外壁タイル・カーテンウォールなど、建築物各部の仕様に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 特定天井のクリアランス(隙間)方式
  2. 遮音壁のスタッド千鳥配置+グラスウール
  3. 寒冷地の外壁タイルの種類(吸水率・凍害)
  4. カーテンウォールのオープンジョイント(等圧排水)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

外壁タイルの種類は、吸水率の低い順にⅠ類(磁器質)→Ⅱ類(せっ器質)→Ⅲ類(陶器質)磁器質ほど緻密で吸水率が低いため、外装や寒冷地に向きます。

寒冷地では、タイルが吸った水分の凍結膨張による凍害を防ぐため、吸水率の低い磁器質(Ⅰ類)を選ぶのが適切です。吸水率の高い陶器質(Ⅲ類)へ変更した選択肢3は、凍害の危険が増すため不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 特定天井の仕様ルートで、天井と壁の間に隙間(クリアランス)を設けて損傷・脱落を防ぐ場合、60mm以上の隙間を設けます。適当な記述です。
2 ○(適当) 遮音壁でスタッドを千鳥配置にして両面を別々に支持し、中空にグラスウールを充塡すると、遮音性能が高まります。適当な記述です。
3 ×(不適当) 寒冷地は吸水率の低い磁器質(Ⅰ類)が適切。吸水率の高い陶器質(Ⅲ類)への変更は凍害の危険が増し、不適当です。
4 ○(適当) カーテンウォールのオープンジョイントは、内外を等圧にして雨水の浸入圧をなくし、入った水は重力で排水する方式です。適当な記述です。

選択肢3の「寒冷地で磁器質(Ⅰ類)から陶器質(Ⅲ類)へ変更」という記述が誤りで、寒冷地は吸水率の低い磁器質(Ⅰ類)が適切です。

選択肢3のポイント

選択肢3は、寒冷地で使う外壁タイルを、Ⅰ類(磁器質)からⅢ類(陶器質)に変更したという記述です。

タイルは磁器質(Ⅰ類)が最も吸水率が低く、陶器質(Ⅲ類)が最も吸水率が高くなります。寒冷地では、タイルが吸った水分の凍結膨張による凍害を避けるため、吸水率の低い磁器質(Ⅰ類)を選ぶのが適切なんです。吸水率の高い陶器質(Ⅲ類)へ変更すると凍害の危険が増すため、選択肢3が不適当です。

ザックリ言えば、寒冷地・外装は磁器質(吸水率が低い)ということです。Ⅰ類→Ⅲ類へ「変更した」という向きに引っ掛けがあるので、吸水率の高低を逆に当てないよう注意しましょう。

覚え方

  • 磁器質(Ⅰ類)=吸水率小=外装・寒冷地/陶器質(Ⅲ類)=吸水率大=内装
  • 寒冷地・外壁=凍害対策=低吸水率(磁器質)
  • 特定天井=クリアランス方式/遮音壁=スタッド千鳥+グラスウール/カーテンウォール=オープンジョイント(等圧排水)
Q.

寒冷地の外壁タイルには、磁器質(Ⅰ類)と陶器質(Ⅲ類)のどちらが適している?

磁器質(Ⅰ類)です。吸水率が低く、凍害(吸った水の凍結膨張によるはく離・割れ)が起きにくいためです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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