建築士試験 解説ノート

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令和5年度 一級建築士 構造 No.30を解説、特定天井の定義と設計条件に関する誤りを見抜くポイント

令和5年度 一級建築士試験 学科IV(構造)No.30は、特定天井に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 特定天井が告示で規定され脱落防止の構造方法が定められていること(告示1047号)
  2. 特定天井の定義の基準値(面積・高さ・単位面積重量)
  3. 特定天井の構造計算で天井面に作用させる地震時の水平力
  4. 吊り天井のブレース(斜め吊り材)の脱落防止への有効性

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

特定天井の定義に関する数値が誤りなんです。特定天井(告示第1047号)は面積200m²超・高さ6m超・単位面積重量2kg/m²超の3条件をすべて満たす天井と定義されています。選択肢2はこの基準値の一部が規定と食い違うので、最も不適当ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 特定天井は建築基準法に基づく告示で規定されており、脱落防止のための構造方法が定められている
2 ×(誤り) 特定天井の定義における単位面積重量または面積・高さの基準値が誤り。正しくは面積200m²超、高さ6m超、単位面積重量2kg/m²超の3条件(いずれかに誤った数値が示されている)
3 ○(正しい) 特定天井の構造計算では、地震時の水平力(地震層せん断力の1/10等)を天井面に作用させる
4 ○(正しい) 吊り天井のブレース(斜め吊り材)は地震時の水平力を受け持ち、天井の脱落防止に有効

選択肢2の「特定天井の定義における数値の一部が規定と異なる」という記述が誤りで、正しくは面積200m²超・高さ6m超・単位面積重量2kg/m²超の3条件すべてを満たす天井が特定天井です。

特定天井の3条件を正確に覚えるには

特定天井は平成25年の建築基準法改正で導入された規定です。天井の脱落による人的被害を防ぐため、一定規模以上の天井に構造安全性の確認を義務付けています

特定天井の定義(告示第1047号):次の3つの条件をすべて満たすもの

①天井高さ:6mを超える部分がある(室内の最大天井高)。②天井面積:200m²を超える。③天井の単位面積重量:2kg/m²を超える。

ザックリ言えば、高くて広くて重い天井が特定天井と覚えましょう。なお選択肢3の水平力は、特定天井の設計で天井面に作用させる地震時の水平力(地震層せん断力の1/10以上等に天井重量を乗じた値)として正しく、選択肢4のブレース(斜め吊り材)も水平力を受け持つ脱落防止に有効で正しい記述です。

覚え方

  • 特定天井:高さ6m超 + 面積200m²超 + 単位面積重量2kg/m²(高くて広くて重い天井)
  • 水平力は天井面に作用させ、ブレース・野縁受け・吊りボルトの耐力を確認する

一問一答

Q.

特定天井として規制対象となる天井の面積・高さ・重量の基準値を答えよ。

面積200m²超、天井高さ6m超、単位面積重量2kg/m²超の3条件をすべて満たす天井が特定天井です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」
  • 国土交通省告示第1047号(特定天井の構造方法)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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