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令和7年度 一級建築士 構造 No.30を解説、PCaのかぶり厚さとRCの違いを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科IV(構造)No.30は、建築物等の構造計画及び構造設計に関する問題です。

この問題では、構造計画及び構造設計に関する4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 補強コンクリートブロック造の塀の地下部分の水平震度
  2. CFT造柱のコンファインド効果(円形と角形)
  3. PCa造の鉄筋の最小かぶり厚さ
  4. 鋼管杭の設計における腐食代

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

プレキャスト鉄筋コンクリート(PCa)造は、工場製造による品質管理の厳格さから、最小かぶり厚さをRC造より小さくすることが認められています(令第79条の3)。「RC造と同じ厚さ」とするのが誤りで、工場製で管理が厳格→かぶり厚さを小さくできるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 補強CB造の塀の地下部分の水平震度も、建築物の地下部分と同様の式(k=k₀(1−H/40)Z)で計算できる
2 ○(正しい) CFT造柱のコンファインド効果は、短柱で角形鋼管より円形鋼管のほうが高い(四方均等に拘束)
3 ×(誤り) PCa造の鉄筋の最小かぶり厚さはRC造より小さくできる(同じとするのは誤り。令第79条の3)
4 ○(正しい) 鋼管杭は地盤が強い酸性でない場合、腐食代として1mmを見込む

選択肢3は、PCa造の最小かぶり厚さをRC造と同じとした点が誤りで、より小さくできます

選択肢3のポイント

令第79条の3により、プレキャスト鉄筋コンクリート部材は令第79条(RC造のかぶり厚さ規定)の一部を緩和し、主筋のかぶり厚さをRC造より小さくすることができます

「RC造と同じ」ではなく、PCa造ではより小さいかぶり厚さが認められます。これは、工場製造のPCa部材は寸法精度・施工管理・コンクリート品質が安定しているためです。

一方、正しい肢を整理すると、補強CB造の塀の地下部分の水平震度も建築物の地下部分と同様に計算でき(選択肢1)、CFT造柱のコンファインド効果は短柱で角形より円形のほうが高く(選択肢2)、鋼管杭は地盤が強い酸性でない場合に腐食代として1mmを見込む(選択肢4)、という流れです。

覚え方

  • PCa造は工場製で管理が厳格→かぶり厚さをRC造より小さくできる(令第79条の3)
  • 補強CB塀の地下も建築物同様に水平震度計算/CFTのコンファインドは円形>角形/鋼管杭の腐食代は1mm

一問一答

Q.

プレキャスト鉄筋コンクリート(PCa)造の最小かぶり厚さは、RC造と比べてどうなっているか。

小さくすることができます(令第79条の3)。工場製造による品質管理の精度が高いため、現場打ちRCより小さいかぶり厚さが認められています。

Q.

CFT造柱のコンファインド効果は、円形鋼管と角形鋼管ではどちらが高いか。

円形鋼管のほうが高いです。円形は四方均等に充填コンクリートを拘束できるため、角形より拘束効果が大きくなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」
  • 建築基準法施行令第79条の3(プレキャスト鉄筋コンクリート部材等のかぶり厚さ)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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