令和3年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.1は、一般的な設計図書に基づく施工計画に関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 施工計画書のうち品質計画に係る部分について監理者が承認するのは正しい。 |
| 2 | ○(正しい) | 品質に影響を及ぼさない工種別施工計画書を省略することを監理者が承認するのは正しい。 |
| 3 | ×(誤り) | 専門工事業者の選定は工事施工者の責任で行う。「監理者の責任において選定」は責任の主体が誤り。 |
| 4 | ○(正しい) | 契約書・設計図書に定めのない近隣安全の仮設計画を工事施工者の責任で決定するのは正しい。 |
選択肢3は、専門工事業者を監理者の責任において選定するとした点が誤りで、正しくは工事施工者の責任で選定します。
選択肢3は「設計図書に選ぶべき専門工事業者の候補が記載されていなかったので、工事施工者と協議したうえで、監理者の責任において選定した」としています。選定の責任を誰が負うかが論点です。
工事を契約どおり完成させる責任を負うのは工事施工者です。だから、その工事を実際に担う専門工事業者を選ぶ責任も工事施工者にあります。候補が設計図書に示されていない場合でも同じです。
監理者は、設計図書どおりに工事が進むかを確認し、施工計画や業者の妥当性を承認・確認する立場です。自らが選定責任を負うわけではありません。選ぶのは工事施工者、確かめるのが監理者という役割分担で覚えておきましょう。
設計図書に候補のない専門工事業者を選定する責任は、監理者と工事施工者のどちらにある?
工事施工者です。工事を完成させる責任を負う立場なので、業者の選定責任も工事施工者にあります。監理者は承認・確認する立場で、自ら選定責任を負うわけではありません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3(これが誤っている記述)
専門工事業者を選ぶ責任は、監理者ではなく工事施工者の責任なんです。設計図書に候補が書かれていなくても、工事を完成させる責任を負うのは工事施工者ですから、内容・品質を達成できる業者を選ぶのもその工事施工者です。
監理者は、選ばれた業者や計画を承認・確認する立場であって、自分の責任で業者を選定する立場ではありません。選択肢3は「監理者の責任において選定した」としているので誤りなんですね。専門工事業者の選定は工事施工者の責任と押さえましょう。