建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 施工 No.19を解説、仕上塗材の吹付けは下地含水率10%以下が必要

令和7年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.19は、内外装工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 直張り用複合フローリングの接着剤
  2. 湿気の多い箇所のビニル床シートの接着剤
  3. 縦壁ロッキング構法のALCパネル目地のシーリング
  4. 仕上塗材吹付け時の下地含水率

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

コンクリート下地への仕上塗材吹付けは、表面含水率が10%以下の状態で行います。20%では水分が多すぎて塗膜の密着不良や膨れが生じるため、誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) モルタル下地への直張り用複合フローリング張りにはウレタン樹脂系接着剤を使用する。
2 ○(正しい) 湿気の影響を受けやすい箇所のビニル床シート張りにはエポキシ樹脂系接着剤を使用する。
3 ○(正しい) 縦壁ロッキング構法のALCパネル目地のシーリングは、パネルの動きに追従できるよう二面接着とする。
4 ×(誤り) 仕上塗材の吹付けはコンクリート下地の表面含水率10%以下の状態で行う。20%での施工は誤り。

選択肢4の「表面含水率が20%の状態」という記述が誤りで、正しくは10%以下の状態で施工します。

仕上塗材吹付けの下地含水率は何%以下か

選択肢4は、コンクリート外壁面への仕上塗材吹付け時の下地含水率に関する記述です。公共建築工事標準仕様書では、仕上塗材の吹付けは下地の表面含水率が10%以下の状態で行うと定めているんですね。

下地の含水率が高い状態で塗材を施工すると、乾燥・硬化の過程で水分が蒸発し、塗膜の膨れや剥離が起きます。ぬれた壁に塗っても密着しないわけです。塗装工事の下地含水率基準も同じく10%以下で共通しています。

選択肢4は「表面含水率が20%の状態」で施工としていますが、水分が多すぎて密着不良・膨れが生じ誤りです。ザックリ言えば、仕上塗材吹付けは下地含水率10%以下(20%は高すぎ)ということです。

覚え方

  • 仕上塗材吹付け・塗装工事の下地含水率=10%以下(20%は誤り)
  • 直張り用複合フローリング=ウレタン樹脂系接着剤(弾性で動きを吸収)
  • 湿気の多い箇所のビニル床シート=エポキシ樹脂系接着剤(耐水・耐薬品)
  • 縦壁ロッキング構法のALC目地=二面接着(三面接着は破断しやすい)

一問一答

Q.

コンクリート外壁面への仕上塗材の吹付け工事は、下地の表面含水率が何%以下のときに行うか?

10%以下。含水率が高い状態で施工すると、乾燥時に膨れや剥離が生じます。

Q.

湿気の多い箇所のビニル床シート張りに適した接着剤の種類は?

エポキシ樹脂系接着剤。耐水性・耐薬品性が高く、湿潤環境でも接着強度を維持できます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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