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令和元年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.19は、冷却塔の配置・リバースリターン方式・雨水トラップ・蓄熱槽水の消防用水利用など、建築物の建築設備に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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設備機器を「どこに置くか」「何のためにあるか」を、理由とセットで理解できているかが問われます。配置の理由がわかると、逆向きの記述に気づけます。
引っかけの核心は冷却塔の配置です。冷却塔は湿った排気(水蒸気)を放出するため、外気取入れ口からは離して計画します。近づけると、湿った空気やレジオネラ属菌を室内へ取り込むおそれがあります。選択肢1は外気取入れ口に近い位置に計画するとしており、向きが逆です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(不適当) | 冷却塔は湿った排気を放出するため、外気取入れ口からは離して計画します。近い位置に計画するのは、湿った空気やレジオネラ属菌を取り込むおそれがあり不適当です。 |
| 2 | ○(適当) | リバースリターン方式は、往き管と還り管の流量が等しい循環系に適し、給湯管と返湯管で流量が大きく異なる系には適しません。適当な記述です。 |
| 3 | ○(適当) | 分流式下水道の区域では、雨水管の敷地境界部に、害虫等の侵入を防ぐため雨水トラップを設けます。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 空調用蓄熱槽の水は、必要な措置を講じれば消防用水として利用できます。適当な記述です。 |
選択肢1は、冷却塔を外気取入れ口に近い位置に計画するとする点が誤りで、湿った排気やレジオネラ属菌を取り込まないよう、正しくは取入れ口から離して計画します。
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冷却塔は、冷却水の一部を蒸発させ、その気化熱で残りの水を冷やす装置です。蒸発に伴って、白煙状の湿った空気を外へ放出します。
この湿った排気を外気取入れ口の近くに置くと、空調系が湿気を多く含む空気を取り込み、空調の負荷が増えます。さらに、冷却水中で繁殖したレジオネラ属菌を含む飛沫を室内へ引き込む危険もあります。
そのため、冷却塔は外気取入れ口から離して計画します。選択肢1は「近い位置に計画する」としており、向きが逆で誤りです。
ザックリ言えば、冷却塔は湿った排気を出すから、外気取入れ口からは離すということです。「近づける」と書いてあれば逆と判断できます。
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冷却塔は、外気取入れ口に対してどう配置する?
外気取入れ口から離して計画します。湿った排気やレジオネラ属菌を室内へ取り込むのを防ぐためです。
リバースリターン方式は、どのような系に適する?
往き管と還り管の流量が等しい循環系に適します。給湯管と返湯管で流量が大きく異なる系には適しません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月