建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 設備 No.17を解説、電圧の種別に関する誤りを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.17は、電気設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 電圧の種別(低圧・高圧の境界)
  2. 進相コンデンサの役割
  3. ガスタービン発電設備の特徴
  4. 地中電線路の土被り

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

電圧の種別は、低圧・高圧・特別高圧の3つに区分されます。低圧は、交流600V以下、直流750V以下です。交流と直流で境界の値が違う点に注意です。

選択肢1は「交流の750V以下のものは低圧に区分される」としていますが、交流の低圧は600V以下です。750V以下というのは直流の低圧の値で、交直の値を取り違えています。交流750Vは低圧ではなく高圧(600V超7,000V以下)に区分されるため、選択肢1は不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 低圧は交流600V以下・直流750V以下です。交流750V以下を低圧とした記述は交直の取り違えで、不適当です。
2 ○(適当) 進相コンデンサは、負荷設備の力率を改善するために用いられます。適当な記述です。
3 ○(適当) ガスタービン発電設備は、ディーゼル機関に比べ振動・設置面積は小さいが、必要な燃焼用空気量は多くなります。適当な記述です。
4 ○(適当) 車両が通行する場所に地中電線路を直接埋設式で施設する場合、原則として土被りは120cm以上とします。適当な記述です。

選択肢1の「交流の750V以下のものは、低圧に区分される」という記述が誤りで、低圧は交流600V以下・直流750V以下です(750V以下は直流の値)。

選択肢1のポイント

選択肢1は、電圧の種別に関する記述です。電気設備技術基準では、電圧を低圧・高圧・特別高圧に区分しますが、境界の数値が交流と直流で違うのがポイントです。低圧の上限は、交流が600V、直流が750V。高圧は7,000V以下、特別高圧は7,000V超ですね。

選択肢1は「交流の750V以下のものは低圧に区分される」としていますが、750Vは直流の低圧の値です。交流750Vは600Vを超えているので、低圧ではなく高圧に区分されます。交流と直流の値を取り違えているため不適当です。

ザックリ言えば、低圧=交流600V以下・直流750V以下(交直で違う)ということです。交流のほうが値が小さいと押さえれば、「交流750V以下が低圧」は直流の値を当てた誤りと判断できます。

覚え方

  • 低圧=交流600V以下・直流750V以下/高圧=7,000V以下
  • 進相コンデンサ=力率改善/ガスタービン=振動・設置面積小だが燃焼用空気量は多い
  • 車両通行部の地中電線路(直接埋設)=土被り120cm以上
Q.

交流の低圧の上限は何V?

600Vです(交流600V以下が低圧)。直流は750V以下が低圧です。交流750Vは600Vを超えるため高圧に区分されます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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