建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 設備 No.18を解説、消防用水の必要貯水量に関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.18は、開放型スプリンクラー・粉末消火設備・連結送水管・消防用水に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 開放型スプリンクラー設備
  2. 粉末消火設備
  3. 連結送水管
  4. 消防用水の必要貯水量の算定

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

消防用水は、大規模な建築物などに設ける、公設消防隊が消火活動に使う水源です。その必要貯水量は、建築物の延べ面積(床面積)を、構造区分(耐火・準耐火・その他)に応じた基準面積で除して算定します。つまり、建物の規模(床面積)が基準なんですね。

選択肢4は「敷地面積に…建築物の区分に応じた係数を乗じた値が必要貯水量となる」としていますが、基準となるのは敷地面積ではなく延べ面積(床面積)です。基準とする面積を取り違えているため不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 開放型スプリンクラー設備は、一斉開放弁を開くことで放水区域内の全ヘッドから一斉に散水する設備です。適当な記述です。
2 ○(適当) 粉末消火設備は、炭酸水素ナトリウム等の負触媒効果で消火し、航空機格納庫や寒冷地の駐車場等に適します。適当な記述です。
3 ○(適当) 連結送水管は、公設消防隊の消火活動用で、1階外壁等の送水口に消防ポンプ自動車で送水して使います。適当な記述です。
4 ×(不適当) 消防用水の必要貯水量は延べ面積(床面積)と構造区分で算定します。敷地面積に係数を乗じるとした記述は基準面積が誤りで、不適当です。

選択肢4の「敷地面積に建築物の区分に応じた係数を乗じた値が必要貯水量となる」という記述が誤りで、消防用水の必要貯水量は延べ面積(床面積)と構造区分に応じて算定します。

選択肢4のポイント

選択肢4は、消防用水に関する記述です。消防用水は公設消防隊が消防ポンプ車で水を吸い上げて消火に使う水源で、その必要貯水量は建築物の延べ面積(床面積)を、耐火・準耐火・その他の構造区分に応じた基準面積で除して算定します。建物の規模(床面積)が基準なんですね。

選択肢4は「敷地面積に建築物の区分に応じた係数を乗じた値が必要貯水量」としていますが、基準となるのは敷地面積ではなく延べ面積(床面積)。基準とする面積を取り違えた点が誤りです。

ザックリ言えば、消防用水の必要量は延べ面積(床面積)で決まるということです。建物が大きいほど火災規模も大きく必要な水も増える、と考えれば自然。敷地面積との取り違えに注意しましょう。

覚え方

  • 消防用水の必要貯水量=延べ面積(床面積)を構造区分の基準面積で除して算定(敷地面積ではない)
  • 開放型スプリンクラー=一斉開放弁で全ヘッド散水/粉末消火=負触媒効果・格納庫や寒冷地
  • 連結送水管=1階送水口に消防車で送水
Q.

消防用水の必要貯水量は、敷地面積と延べ面積のどちらで算定する?

延べ面積(床面積)です。延べ面積を、耐火建築物等の構造区分に応じた基準面積で除して必要貯水量を算定します。敷地面積で決まるわけではありません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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