建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 法規 No.8を解説、構造強度に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科II(建築法規)No.8は、建築物の構造強度(荷重・許容応力度等)に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 風圧力の速度圧の低減(令87条)
  2. 雪下ろしを行う地方の積雪荷重の低減(令86条)
  3. ローム層の地盤の許容応力度(令93条)
  4. モルタル塗の床の固定荷重(令84条)
  5. 多雪区域の保有水平耐力計算と積雪荷重(令82条等)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

モルタルの単位体積重量は約20kN/m³なので、モルタル塗の床の固定荷重は仕上げ厚さ1cmにつき約200N/m²になります。選択肢4は「150N/m²(1cmごと)」としていて過小なので誤りなんですね(150N/m²は板・塗物など軽い仕上げの値)。

風圧力・積雪荷重・ローム層・保有水平耐力の記述は、いずれも正しい。モルタル塗の床は1cmにつき約200N/m²と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 風を有効に遮る他の建築物がある方向では、速度圧を所定の数値の1/2まで減らせる(令87条3項)。正しい記述です。
2 ○(正しい) 雪下ろしの慣習のある地方では、垂直積雪量を1mまで減らして積雪荷重を計算できる(令86条6項)。正しい記述です。
3 ○(正しい) ローム層の長期許容応力度は、地盤調査を行わない場合50kN/m²とできる(令93条の表)。正しい記述です。
4 ×(誤り) モルタル塗の床の固定荷重は1cmにつき約200N/m²。「150N/m²」は過小で誤り。
5 ○(正しい) 保有水平耐力計算で地震時の短期応力度を計算する際、多雪区域では積雪荷重を考慮する。正しい記述です。

選択肢4は、モルタル塗の床の固定荷重を「1cmにつき150N/m²」とする点が誤りで、モルタルは1cmにつき約200N/m²です。

選択肢4のポイント

選択肢4は、モルタル塗の床の固定荷重の値についての記述です。1cm当たり何N/m²かが論点です。

固定荷重を実況に応じて計算しない場合は、令84条の表の値を使えます。仕上げ材の荷重は「仕上げ厚さ1cmごとに、その数値を乗じる」形で与えられます。モルタルの単位体積重量はおよそ20kN/m³(=20,000N/m³)なので、厚さ1cm(0.01m)当たりでは 20,000×0.01=約200N/m²になります。

選択肢4は「150N/m²」としていますが、これは板・塗物などの軽い仕上げの値で、モルタルには小さすぎます。モルタルは重い仕上げなので約200N/m²が正しく、150では過小評価になってしまうため誤りですね。

ザックリ言えば、モルタル塗の床は1cmにつき約200N/m²(モルタルは20kN/m³)ということです。「重いモルタルは200」と覚えましょう。

覚え方

  • モルタル塗の床の固定荷重=1cmにつき約200N/m²(モルタル20kN/m³×1cm)
  • 150N/m²は板・塗物など軽い仕上げの値
  • 風を遮る建築物がある方向は速度圧を1/2まで低減(令87条)
  • 雪下ろし慣習のある地方は垂直積雪量1mまで減らせる(令86条)
Q.

モルタル塗の床の固定荷重は1cmにつき150N/m²?

過小です。モルタルは約20kN/m³なので、1cmにつき約200N/m²になります。150N/m²は軽い仕上げの値です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科II(建築法規)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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