建築士試験 解説ノート

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平成30年度 二級建築士 計画 No.9を解説、音に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)No.9は、音に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

純音の聞こえ方、床衝撃音遮断性能の等級Lr、点音源の距離減衰、NC値、室内騒音レベルの許容値が問われます。判断の決め手は、点音源の距離減衰の値を正しく覚えているかです。

引っかけの核心は、点音源で音源からの距離が2倍になったときの音圧レベルの減衰量です。点音源は距離が2倍になると約6dB低下します。「約3dB低下」とするのは誤りで、約3dBは線音源のときの値です。

点音源は音が球面状に広がるため距離の2乗で減衰し、距離2倍で約6dB下がります。線音源は円筒状に広がるため減衰が緩やかで、距離2倍で約3dBです。この2つを取り違えさせる問題です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 同じ音圧レベルの場合、1,000Hzの純音より125Hzの純音のほうが小さく聞こえます。低い音は聴感の感度が低いためです。
2 ○(正しい) 床衝撃音遮断性能の等級Lrは、数値が小さいほど遮断性能が高いことを表します。
3 ×(誤り) 音が球面状に広がる点音源で、距離が2倍になると音圧レベルが約3dB低下とした点が誤り。点音源は約6dB低下します(約3dBは線音源)。
4 ○(正しい) NC値は、数値が小さいほど許容される室内騒音レベルが低い(静けさが求められる)ことを表します。
5 ○(正しい) 室内騒音レベルの許容値は、「音楽ホール」より「住宅の寝室」のほうが高くなります。音楽ホールのほうが高い静けさを要するためです。

選択肢3は、点音源で距離が2倍になったときの減衰を約3dB低下とした点が誤りで、点音源は約6dB低下します(約3dBは線音源の値です)。

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選択肢3のポイント

点音源は、音が全方向に球面状に広がります。球の表面積は距離の2乗に比例して大きくなるため、単位面積当たりのエネルギーは距離の2乗で薄まり、距離が2倍になると音圧レベルは約6dB低下します。

一方、道路交通のように音源が線状に連なる線音源は、音が円筒状に広がります。減衰が緩やかで、距離が2倍になると約3dBの低下です。

選択肢3は点音源の減衰を「約3dB」としていますが、これは線音源の値との取り違えで誤りです。点音源は6dB、線音源は3dB、と対で覚えておきましょう。

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覚え方

  • 距離2倍の減衰は点音源が約6dB/線音源が約3dB
  • 床衝撃音の等級Lrは数値が小さいほど高性能/NC値も小さいほど静か
  • 低い音(125Hz)は感度が低く小さく聞こえる/許容値は音楽ホールより住宅の寝室のほうが高い

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理解度チェック

Q.

音が球面状に広がる点音源では、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約3dB低下する。〇か×か。

×。点音源は距離2倍で約6dB低下します。約3dBは線音源の値です。

Q.

床衝撃音遮断性能の等級Lrは、数値が小さいほど遮断性能が高い。〇か×か。

。Lrは数値が小さいほど、階下に伝わる衝撃音が小さく遮断性能が高いことを表します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅰ(建築計画)問題」
  • 点音源は距離2倍で約6dB・線音源は約3dB/床衝撃音Lr・NC値・純音の聞こえ方・室内騒音の許容値:音環境の基本
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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