令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.11は、住宅の計画に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 江戸間(田舎間)は柱心間の寸法を基準寸法910mmの整数倍とする。適当です。 |
| 2 | ○(適当) | 玄関インターホンの取付け位置を玄関ポーチの床面から1,400mmとするのは適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 車椅子使用者に配慮し、居室出入口前後を段差なし・内法1,400mm×1,400mm程度とするのは適当です。 |
| 4 | ×(不適当) | 高齢者配慮の玄関段差は20mm以下が目安。「30mm」は大きすぎ誤り。 |
| 5 | ○(適当) | 都市型集合住宅で2人世帯の住居床面積を誘導居住面積水準の目安に従い60m²とするのは適当です。 |
選択肢4は、玄関のくつずりと玄関ポーチの高低差を「30mm」とする点が誤りで、高齢者に配慮するなら20mm以下を目安とします。
選択肢4は、玄関のくつずりと玄関ポーチの段差についての記述です。高齢者配慮の段差寸法が論点です。
高齢者や車椅子使用者に配慮した住宅では、移動の妨げになる段差をできるだけなくすのが基本です。とくに玄関まわりは、つまずき転倒の起こりやすい場所なので、出入口の段差は原則として設けません。雨仕舞いなどでどうしても段差が必要なときでも、くつずりと外部(玄関ポーチ)の高低差は20mm以下にとどめるのが目安とされています。
選択肢4は、この段差を「30mm」としています。20mmを超えると、つま先が引っかかったり車椅子の前輪が乗り越えにくくなったりするため、高齢者配慮としては大きすぎます。だから不適当な記述ですね。
ザックリ言えば、高齢者配慮の玄関段差は20mm以下ということです。「数mm単位の段差」の許容値を覚えておきましょう。
高齢者配慮の玄関の段差は30mmでよい?
大きすぎます。高齢者に配慮するなら、くつずりと玄関ポーチの段差は20mm以下を目安とします(原則は段差なし)。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)
高齢者に配慮した玄関では、つまずきや車椅子の通行を考えて、出入口の段差はできるだけなくします。やむを得ず段差を設ける場合でも、くつずりと玄関ポーチの高低差は20mm以下が目安です。選択肢4は「30mm」としていて、高齢者配慮としては大きすぎるので誤りなんですね。
江戸間・インターホン・出入口スペース・誘導居住面積水準の記述は、いずれも正しい。玄関まわりの段差は20mm以下と押さえましょう。