令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.12は、集合住宅の計画に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(不適当) | テラスハウスは各戸が専用庭をもつ連続住宅。「共用中庭を囲んで配置」はタウンハウス/中庭型の説明で誤り。 |
| 2 | ○(適当) | スキップフロア型は、共用廊下のない階の住戸で2方向に開口部を設けられる。適当です。 |
| 3 | ○(適当) | ボイド型は、コアとつながった共用廊下の中央に吹抜けを配置した形式。適当です。 |
| 4 | ○(適当) | フライングコリドーは、プライバシー配慮で共用廊下を住戸から離して設けたもの。適当です。 |
| 5 | ○(適当) | スケルトンインフィル住宅は、躯体・共用設備と住戸内装・設備を分けて更新性・可変性を高める。適当です。 |
選択肢1は、テラスハウスを「共用の中庭を中心に囲んで配置される」とする点が誤りで、テラスハウスは各住戸が専用の庭をもつ連続住宅です。
選択肢1は、テラスハウスの定義についての記述です。専用庭か共用中庭かが論点です。
テラスハウスは、各住戸が界壁を共有して横に連続する2〜3階建ての低層集合住宅です。最大の特徴は、それぞれの住戸が専用の庭(テラス)をもつことで、戸建てに近い住まい方ができます。土地を住戸ごとに区分して所有・利用するイメージですね。
一方、選択肢1の「共用の中庭を中心に、それを囲んで配置される」というのは、住棟の中央や囲んだ中に共用のオープンスペース(コモンスペース)を設けるタウンハウスや中庭型の説明です。専用庭が特徴のテラスハウスとは、屋外空間の持ち方が違います。だから選択肢1は誤りになります。
ザックリ言えば、テラスハウス=各戸専用庭・タウンハウス/中庭型=共用のオープンスペースということです。集合住宅の形式は「屋外空間が専用か共用か」で区別しましょう。
テラスハウスは共用の中庭を囲んで配置する形式?
違います。テラスハウスは各住戸が専用の庭をもつ連続住宅です。共用の中庭を囲むのはタウンハウス/中庭型です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)
テラスハウスは、各住戸が壁を共有して横に連なり、それぞれが専用の庭(テラス)をもつ低層の連続住宅です。選択肢1の「共用の中庭を中心に、それを囲んで配置される」は、共用の屋外空間(コモンスペース)を囲むタウンハウス/中庭型の説明なので誤りなんですね。
スキップフロア型・ボイド型・フライングコリドー・スケルトンインフィルの記述は、いずれも正しい。テラスハウス=各戸が専用庭をもつ連続住宅と押さえましょう。