令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.13は、文化施設(劇場・音楽ホール・美術館)に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | プロセニアムアーチの開口寸法は、客席数や上演演目により異なる。適当です。 |
| 2 | ○(適当) | 舞台の「下手」は、客席側から見て左側をいう。適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 音楽ホールのアリーナ型は、客席がステージを取り囲み演奏者との一体感が得やすい。適当です。 |
| 4 | ×(不適当) | 展示壁面照度は日本画を低く・油絵を高めに。「日本画より油絵を低くする」は逆で誤り。 |
| 5 | ○(適当) | 絵画用の人工照明の光源は、一般に自然光に近い白色光が望ましい。適当です。 |
選択肢4は、絵画の展示壁面照度を「日本画より油絵のほうを低くする」とする点が誤りで、一般には日本画を低く、油絵を高めに設定します。
選択肢4は、美術館での絵画の展示壁面照度についての記述です。日本画と油絵のどちらを低くするかが論点です。
展示物の照度は、傷みやすさ(光による劣化のしやすさ)に応じて設定します。日本画は、和紙や絹に描かれ、染料も繊細で光に弱く退色しやすいため、照度を低めに抑えます。一方油絵は、キャンバスに油性の絵具で描かれ、比較的丈夫で光に強いので、日本画より高めの照度で展示できます。
選択肢4は「日本画より油絵のほうを低くする」としていますが、傷みやすい日本画こそ低照度にすべきなので、向きが逆です。だから不適当な記述ですね。
ザックリ言えば、傷みやすい日本画は低照度・丈夫な油絵は高めの照度ということです。「光に弱いものほど暗く」と結びつけましょう。
絵画の展示照度は日本画より油絵を低くする?
逆です。光に弱い日本画を低照度に、丈夫な油絵を高めの照度にするのが一般的です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)
美術館で絵画を展示するときの壁面照度は、傷みやすい日本画は低め、比較的丈夫な油絵は高めに設定するのが一般的です。選択肢4は「日本画より油絵のほうを低くする」としていますが、これは逆で誤りなんですね。
プロセニアムアーチ・下手・アリーナ型・絵画用光源の記述は、いずれも正しい。展示照度は日本画を低く・油絵を高めにと押さえましょう。