建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 計画 No.15を解説、配置を変えられるのはアダプタブルステージを見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.15は、文化施設の計画に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 美術館の展示室の人工照明(白色光)
  2. 美術館の鑑賞動線と休憩スペース
  3. 劇場の舞台形式(プロセニアム・アダプタブル)
  4. 劇場の上手・下手
  5. 映画館の客席1人当たりの床面積

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

演目に応じて舞台と客席の配置を自由に変化できる機構をもつ舞台形式はアダプタブルステージ(可変舞台)です。プロセニアムステージは、額縁(プロセニアムアーチ)を通して観客が舞台を見る固定的な形式で、配置の変化はしません。

選択肢3は配置可変の機構をプロセニアムステージとしているので、誤りなんです。配置を変えられる=アダプタブルステージ、額縁状の固定=プロセニアムステージと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 美術館で、展示室の人工照明の光源を自然光に近い白色光とするのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 美術館で、鑑賞動線の途中に休憩スペースを設けるのは適切です。正しい記述です。
3 ×(誤り) 舞台と客席の配置を変えられるのはアダプタブルステージです。プロセニアムステージは固定的で誤りです。
4 ○(正しい) 劇場で、客席側から見て右側を舞台の上手といいます。正しい記述です。
5 ○(正しい) 映画館で、通常の客席部分の1人当たりの床面積を通路を含めて0.7㎡とするのは適切です。正しい記述です。

選択肢3の「配置を変化できる機構を備えたプロセニアムステージ形式」という記述が誤りで、配置を変えられるのはアダプタブルステージです。

選択肢3のポイント

選択肢3は「演目に応じて舞台と客席の配置を変化できる機構を備えた、プロセニアムステージ形式を採用した」としていますが、ここが誤りです。配置を変えられるのはアダプタブルステージ(可変舞台)のほうなんです。

プロセニアムステージは、舞台と客席の間にプロセニアムアーチ(額縁)があり、観客がその額縁を通して舞台を見る、もっとも一般的で固定的な形式ですね。一方アダプタブルステージは、床を昇降させたり客席を移動させたりして、額縁舞台にも円形舞台にも変えられる可変舞台です。

誤りの核心は、配置可変の機構をプロセニアムステージとした点で、特徴が逆です。配置を変えられる=アダプタブルステージ、額縁で固定=プロセニアムステージと押さえましょう。

覚え方

  • 配置を変えられる=アダプタブルステージ(可変舞台)、額縁で固定=プロセニアムステージ
  • 劇場の上手(かみて)は客席側から見て右、下手(しもて)は左
  • 映画館の客席は通路を含めて1人当たり0.7㎡程度
  • 美術館の展示室の人工照明は自然光に近い白色光、鑑賞動線の途中に休憩スペース
Q.

演目に応じて舞台と客席の配置を変えられる舞台形式は?

アダプタブルステージ(可変舞台)です。プロセニアムステージは額縁状の固定的な形式です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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